【ネタバレなしガチレビュー/評価】ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD

【ネタバレなしガチレビュー/評価】ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD

Wiiから10年の時を超え、スイッチで再び-伝説-が始まる。


【基本情報】
商品名:ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD
販売元:任天堂
開発元:Tantalus Media
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人

【公式サイト】
ゼルダの伝説スカイウォードソードHD 公式サイト

【対応機種:発売日】
スイッチ:2021年7月16日

【オリジナル版の対応機種:発売日】
Wii:2011年11月23日

【販売形態】
パッケージ版、DL版

【DL版の容量】
スイッチ:7GB

【販売価格(税率は記事作成時点)】
スイッチ:6,578円(税込)

【DLCの有無(記事更新日時点の情報)】
なし

【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.0.0(2021年7月25日時点)
クリアプレイ難易度:難易度選択なし(クリア後、高難易度あり)
クリア時間:約30時間
オリジナルのWii版:プレイ済み

【記事作成】
2021年7月25日

【記事更新】

【レビューの採点について】
1-基本的にはゲームを最後までクリアした際のレビューになります
2-レビュー記事は、ゲームのネタバレになるような内容は避けております
3-採点は相対評価で、一度採点したゲームの点数は不定期で変動することがあります
4-S〜Fは一定の点数で区切ったオススメランクになります
5-3,000円以下の低価格ゲームは、大規模なタイトルと同じ土俵では語りにくいと思うので、10点満点で評価していきます
 (オススメランクの扱いはパッケージタイトルと共通)

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【レビューランク】 【俺のレビュー点数】
79点

Metascore :81
User Score:7.0
※スコアの抜粋 2021年7月25日時点
※海外のレビューサイトで評価された点数の平均スコアがメタスコアになります
ゼルダスカイウォードソードHD メタスコア リンク

 

↓以下ガチレビュー

 

GOOD & BADポイント 簡易まとめ


・唯一無二の操作体験
・ゼルダシリーズをより深く楽しめるストーリー
・テンポが良く、解けると楽しいユニークな謎解き
・壮大で感動的な音楽


・直感操作が煩雑に感じる場面も
・フィールドの広大感が過去シリーズと比べても狭め
・序盤は少しだるめ
・ダンジョンがテンポ重視の影響か、シリーズの中でも攻略難易度は簡単な方

 

シナリオ

【あらすじ】女神ハイリアと魔の者のと戦い


はるか昔。
女神が守りし『万能の力』を我が物にしようと侵攻してくる魔族と、
それに対抗する女神ハイリアとの戦いがあった。
魔の者達は大地に住む人々を殺め続けた。
これ以上の被害を出さないために、女神は生き残った人間を乗せて
大地を魔の手が及ばぬ天空へと運び、スカイロフトと呼ばれる地を作り出した。
女神ハイリアは魔族と命を賭して戦い、魔の者の長を封印することに成功。
大地は再び静寂の日々を取り戻した。

それから時が立ち、スカイロフトで生きる人類は地上にある大地の存在を知らず平和に暮らしていた。
スカイウォードソードの物語は、スカイロフトの民であるリンクが騎士になるための試験の日に、
幼馴染のゼルダに起こされるところから始まる。

 

すべての作品に繋がるゼルダ史において最重要の物語


ゼルダの伝説シリーズは、スピンオフ作品も含め全ての物語が繋がっていますが、
このスカイウォードソードは時系列で一番最初の物語に位置する作品となる。(※)
最初の物語ということもあり、ゼルダシリーズでよく語られる

・ゼルダ姫
・女神ハイリア
・マスターソード
・トライフォース

などについて、重要な話が出てくる作品でもある。
その中でもゼルダ姫とマスターソードについては”誕生秘話”となる部分が描かれているので、
今までのゼルダ作品やこれからのゼルダ作品を楽しむうえでも抑えておきたい。

シリーズの軸となる重要な話や感動的な話が多く、
過去作の中でもストーリー部分に力を入れている作品である。

※2021年7月までに発売されたゼルダ作品の中までで

 

キャラクター

歴代シリーズの中でもキャラ要素が強め。幼馴染属性のゼルダに注目!

主要キャラでもサラッとした扱いが多いゼルダシリーズですが、
今作の主要キャラはどれも濃く印象に残りやすい。
特にスカイウォードソードのゼルダは、リンクの幼馴染という位置で関係性が深くなっている。

そして、ゼルダと同じくらい重要なキャラが『ファイ』。
時オカでいうナビィのような相棒ポジション。
本作を最後までプレイすると、ファイに対しての感情も芽生えてくると思うので、
プレイを検討している人は、スカイウォードソードの結末をファイと共に体験して欲しい。

 

▲ライバルキャラにあたる『バド』。ゼルダシリーズの中でも特徴的で良いキャラ!

 

ゲーム性

オリジナルのWii版から変わった点

まず本作はリメイクではなく、オリジナルを元にしたHDリマスター。
そこにボタン操作などのちょっとした追加要素が加えられた作品となる。
追加要素や修正要素は下記を参照。

【HD版の追加要素】
・高画質、60fps
・リモコン操作だけでなく、ボタン操作を新たに追加
・ムービーのスキップ機能(Wii版は辛口モードのみ対応)
・専用のアミーボに対応
・アイテムを取得するときのテンポ改善
・オートセーブ機能の追加
・バグ改善
・ヒントをくれるシーカーストーンの削除

リマスターなので、魅力的な追加要素が無く残念だが、
オリジナル版の発売日から10年のスパンがあるので既プレイでも新鮮に楽しめた。

元となるWii版の『リアル×トゥーン調』グラフィックの完成度が高かったため、
HD版で画質やグラフィック面に劇的な変化を感じることはなかった。
WiiU版で発売した風のタクトHD版の方が変化を感じられた。
画質面よりはフレームレート向上の方が、ゲームプレイ上での恩恵が大きい。

他、ムービースキップ機能やアイテム取得のテンポ改善など、
ゲームの快適さ面についての調整が目立つ。

 

ジョイコンの操作感

Wii版の『リモコン+ヌンチャク』での操作体験がジョイコンでどのようにカスタマイズされるのか、
最初は不安だったが、実際にプレイしたらその完成度にびっくりした。
ジョイコンを振った際の反応も良く、コントローラーが変わっても操作体験はほぼ変わらなかった。

『リモコン+ヌンチャク』は両コントローラを有線で繋ぐため、
両手の可動域に制限があったが、ジョイコンは線がない分フリーアームなので快適度が違う。
また、ジョイコン操作は右スティックを使ったカメラ操作が追加されたので、
より快適な操作ができるようになった。
(Wii版でのカメラ操作は、Z注目のみでプレイしていた)

ただ、ポインタ操作がセンサーバーを活用したWiiと違い、ジャイロを使用しているジョイコンでは、ポインタがブレることがありエイムの安定度が低い。
本作だけでは無いが、ジャイロを使ったゲームは位置リセットを頻繁に行う必要があるため、
その操作が煩わしく感じるところがある。

 

縦横斜め!縦横無尽の剣劇体験。しかし、しんどさを感じる部分も

『Wiiリモコン+モーションプラス』で実現したスカイウォードソードの操作システムは、
Wiiの体験型アクションゲームの集大成とも言えるものとなっていて、
ジョイコンを振ることで、剣の軌道を縦横だけでなく斜めや突きといった
自由で直感的なアクションを行うことができる。

斬る方向を自由に決められる点を利用した敵との攻防の駆け引きが用意されており、
スカイウォードソードならではの面白い戦いをすることができる。

▲ボス戦に関しては、他のアクションゲームよりも必死になってしまう!ボス戦でジョイコンを振りまくるのは楽しい!

 
自分の動作がゲーム内で再現されるのは非常に面白いが、
その反面、一部のアクションはプレイしていてしんどさを感じるものもあるので、
ジョイコンを振るアクションに抵抗がない俺でも、気になったアクションを下記で紹介する。

 

しんどいアクション:1.突き

ジョイコンを軽く振るだけで出来る、縦斬り・横斬りと違い、
突きの動作はコントローラーを少し強めに突き出す動きと連動するのだが、この動作が中々にしんどい。
製作側もそれを考慮してか、突きを必要とさせる場面は少ないが、
しんどさのインパクトが強いので、操作性にネガティブな印象を感じやすい面がある。

 

しんどいアクション:2.ジャイロでの旋回

水中の移動やロフトバードを使った空の移動などでは、
旋回をスティック操作ではなくコントローラーの傾けて行う操作になっている。
これはWii版の頃から思っていたが、結構なストレスを感じる。
一部アイテムでも傾き操作を強制されることがあるが、そのアイテムを頻繁に使うわけでは無いし、
”特殊なアイテムだから”ということで受け入れることができるが、
長時間行う移動の操作に対して強制されるのは辛すぎた。

本作のHD版で追加されたボタン操作では、旋回行動をスティックに割り当てており、
こちらは非常に快適なので、ジャイロ操作の方でも旋回方法を選択できる仕様だと良かったかなと思う。
では、「ボタン操作で遊べば良いのでは?」と思うところもあるが、
ボタン操作はボタン操作で問題点があるので後述していく。

 

待望のボタン操作追加!その使用感はいかに

オリジナル版では、剣や盾のアクションはボタン操作には対応していなかったが、
スイッチのHD版では、剣と縦のアクションをボタン操作として落とし込んだモードが登場。

振るアクションが苦手な人には嬉しい追加だが、
このボタン操作、操作感がかなり微妙な出来となってしまっている。
『縦・横・斜め』と自由に攻撃できるシステムはボタン一つで収めることができないので、
代わりとして、剣の軌跡を右スティックに当てはめている。

剣を振る操作感自体は悪いものでは無いが、右スティックを剣の操作に当てた影響で
カメラ移動が『Lボタン+右スティック』という煩雑な仕様になってしまい、
”カメラを動かそうとしたら剣を振ってしまった”という暴発が結構なストレスになる。
また、剣での突きが『右スティック押し込み』、
盾での盾アタック(パリィ)が『左スティック押し込み』と
比較的重要度の高いアクションが扱いづらい押し込みボタンに割り当てられているので、
ボタン操作の方が、ストレスを感じやすい仕様になっていると感じる。

スカイウォードソードは元の操作感が複雑なため、
ボタン操作に落とし込むのは難しいと思っていたので、
ある程度は仕方ないかなとは思うが期待以上のものではなかった。
直感的に遊べるジョイコン操作の方が圧倒的に快適だし楽しいので、
従来の操作に近くカスタマイズされているジョイコン操作の方をオススメしたい。

 

従来のように広大なフィールドを冒険する事は無い?最初から最後までダンジョン形式

時のオカリナから始まった3Dゼルダのゲーム進行は

1.ハイラル平原のような広大なメインフィールドから目的エリアに移動
2.デスマウンテンなどの目的エリアで、小さい謎やトラップをクリアしてダンジョンを目指す
3.ダンジョン攻略

といった基本的な流れがあるが、
スカイウォードソードではこの『1』の部分が無いと言っても良い。
リンクは空にあるスカイロフトという拠点からダンジョンのある大地に降り立つのだが、
空から大地へ向かうダイブは、決まった地点からしか飛ぶことがでできず、
かつ降りられる大地のエリアは決まっている。
過去作品のように自分の足で冒険しながら目的地に向かうような仕組みでは無いので、
”冒険感や探検感”はシリーズの中でも低い方かなと思う。

また、空の移動がここでいう『広大なフィールド』にあたるのでは?と思われるかもだが、
今回メインとなる”空”はビックリするほど何も無く探索のしがいがない。
ロフトバードを使った空の移動がめんどくさいという事もあって、
空というフィールドは、残念ながら良い点がほぼ無いものとなってしまった。

 

▲探索しがいのない空。『風のタクト』の海を発展したフィールドを期待していた

 

ダンジョンの難易度はテンポ重視であっさりめ?

気になるダンジョンの難易度だが、
スカイウォードソードはシリーズの中でも比較的簡単な部類かなと思う。
仕掛けが簡単になっているというよりは
『遊びやすさを重視した結果、謎解きも簡単になってしまった』
というイメージ。

過去作品のように一度訪れた部屋を何度も行き来することが少なく、
その部屋内の仕掛けと所持しているアイテムで突破できる場面が多いので、
複雑に感じる謎は少ないかなと思う。
ダンジョン内の移動も比較的快適で、全体的にテンポよく遊べる調整になっている。
遊びやすい調整はさすがだが、もう少し難しい謎解きがあっても良かったかなと思った。

ただ、独自の操作感で実現したユニークな仕掛けは体験する価値があるので、
楽しめることは間違いない!

 

音楽

これぞゼルダ。心に響く音楽!

やはりゼルダシリーズ。音楽もかなり良い!
中でもメインテーマとなる『女神の唄』はゼルダミュージックの中でもかなり好き。
しかも、この『女神の唄』は逆再生すると『ゼルダの子守唄』に聞こえるというネタも含んでいるという。
曲の完成度を維持しつつも、演出面・ネタ面も両立するクリエイターの仕事っぷりに驚く。

そして、ゼルダではお馴染みのエンディングBGM。
ゼルダのエンディングは作中で使用される音楽使ったアレンジメドレーが定番ですが、
このメドレーが、、、、素晴らしすぎる。
ゲームを締めるのに完璧すぎるエンディング。
このエンディング曲を聴くだけでもゲームをプレイする価値がある。

 

その他

コストパフォーマンスについて

値段分は充分楽しめる。
ただ、大きな追加要素がないので、オリジナル版をプレイ済みの方にとっては
少し割高に感じる部分もあるかもしれない。

また、ニンテンドーカタログチケット対象作品なので、
こちらを使用すれば4,990円でプレイすることができる。
【公式リンク】ニンテンドーカタログチケットとは

 

アミーボについて

本作は『ゼルダ&ロフトバード』のアミーボに対応しており、
これを使用すると、大地にいる時いつでも空に戻ることができるというファストトラベル機能を持つ。
ファストトラベルはゲームを快適にプレイできるので、それを有料コンテンツとすることで発表時は炎上したが、
そもそもゲーム内に空へ戻れるオブジェクトはたくさん配置されているし、
空と大地を頻繁に行き来することはないので、基本的には有用性はなかったりする。
素材集めなど、コアなやり込みをする際はあると便利かもしれない程度。

 

おわりに

10年ぶりのスカイウォードソードをプレイ!
Wii独自のゲームで移植やリメイクが難しいゲームだと思っていたので、
それを最新機種で遊べる日が来るとは思っていなかった。

改めてスカイウォードソードをプレイして、
『ゼルダの伝説』というゲームの物語の壮大さやシリーズの歴史の深さというのを感じた。

現時点での最新作『ブレスオブザワイルド』のシステムも良いが、
壮大なダンジョン。ダンジョン内でのアイテム入手。奇抜なボス。
「これぞゼルダ!」と思える従来のゼルダもやっぱり良いね!

 

アマゾンリンク

【パッケージソフト】

 
【ダウンロードコード】

 
【アミーボ】

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