【ネタバレなしガチレビュー/評価】クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女

【ネタバレなしガチレビュー/評価】クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女

謎の館で異界の者とコマンドRPG!


【基本情報】
商品名:クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女
販売元:レジスタ
開発元:AlchemyBlue
ジャンル:ホラーRPG
プレイ人数:1人

【公式サイト】
クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女 公式サイト

【対応機種:発売日】
DLsite:2015年8月27日
スイッチ:2021年7月29日

【販売形態】
DL版

【DL版の容量】
DLsite:15MB
スイッチ:117MB

【販売価格(税率は記事作成時点)】
DLsite:550円(税込)
スイッチ:1,990円(税込)

【DLCの有無(記事更新日時点の情報)】
なし

【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.0.1(2021年8月14日時点)
クリアプレイ難易度:ノーマル(クリア後、高難易度あり)
クリア時間:約5時間(ノーマルエンド、真エンド込み)

【記事作成】
2021年8月14日

【記事更新】

【レビューの採点について】
1-基本的にはゲームを最後までクリアした際のレビューになります
2-レビュー記事は、ゲームのネタバレになるような内容は避けております
3-採点は相対評価で、一度採点したゲームの点数は不定期で変動することがあります
4-S〜Fは一定の点数で区切ったオススメランクになります
5-3,000円以下の低価格ゲームは、大規模なタイトルと同じ土俵では語りにくいと思うので、10点満点で評価していきます
 (オススメランクの扱いはパッケージタイトルと共通)

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※本作品は低価格タイトルなので10点満点で評価

【レビューランク】 【俺のレビュー点数】
5点

 

↓以下ガチレビュー

 

GOOD & BADポイント 簡易まとめ


・貴重なホラー×コマンドRPG
・レトロゲーの雰囲気抜群
・ラスボス戦ではアイテムをフルに使った、ヒリついた戦闘


・スイッチ版は価格設定に対してコスパ面が気になる
・ホラー感の強い館パートが短くて残念
・無駄に種類が多く、活用しきれていないスキルシステム

 

シナリオ

【あらすじ】とある館に肝試しに来た4人。そこで目にした者とは


夏休みの終わりに、人が住んでいない廃館へ肝試しに来た主人公達4人。
好奇心から館の探索を始めるも、巨大な虫、霊、そして異界の者に襲われる事になる。
館の謎と異界の者に立ち向かう長い1日が始まることになる。

 

クトゥルフ神話をベースとしたホラー劇

本作はクトゥルフ神話をベースにホラー要素を構築しているので、
幽霊の類よりは、”異界の者””化け物”がメインとして出てくる。

 

キャラクター

多彩な個性を持ったキャラクター達

肝試しに来た主人公含めた4人組と、
館で出会う2人を合わせた計6人が主な登場人物となる。

各キャラクターには、
・虫が苦手
・幽霊が得意
・力自慢
というような性格、個性があり、
その特徴をスキルや能力値という形で表現していて、
キャラ毎に明確に違いが存在していて面白い。

後述するが、ゲームのボリュームはそれほど多くないこともあり、
キャラクターとの掛け合いや描写は少なめだが、
そんな中でもキャラクターの特徴は表現できているかなと思う。

 

ゲーム性

スウィートホームを彷彿とさせるホラー×コマンドRPG

このゲームの一番の特徴として挙げられるのが

『レトロ風ホラー×コマンドRPG』というところ!

これは、カプコンがファミコン用ソフトとして過去販売していた『スウィートホーム』に似ており、
このゲームを知っている人からすると懐かしさを感じることだろう。
『スウィートホーム』のようにコマンドRPG型のホラーゲームはそう多くない印象なので、
リスペクトした作品が存在していたことに感動した。
(PC版は2015年に発売していたが、2021年のスイッチ版が出るまで本作品の存在を知らなかった)

 

シンプルでとっつきやすいコマンドRPG

敵との戦闘はランダムエンカウントで、ターン制のコマンド選択タイプとなっており、
シンプルなゲーム性から、とっつきやすく誰でも遊ぶことができる。
・通常攻撃
・防御
・アイテム
・スキル
と行動の選択幅はあるが、
戦闘で使用できるスキルはほとんど存在せず、基本的には通常攻撃か回復アイテムを使うだけの戦闘となる。
行動の幅が狭いので、こじんまりした戦闘になりがちなのが少し残念。

敵は比較的弱めの調整、かつ回復アイテムが多めに配置されているので、
基本的には戦闘で負けることはないと思う。
ただ、回復手段は消費アイテム以外に用意されていないので、
探索やゲーム進行がグダついて回復アイテムを消化しまくると攻略が厳しくなるかもしれない。
回復アイテムをいつ使うかどうかのやりくりや緊張感は楽しかった。

初見で挑戦したラスボス戦は、
今まで溜めたアイテムをフルで使っても、ヒリついた戦いが繰り広げられて燃えた。
HP残量がわからない昔のドラクエみたいに、

「もうMPがない、こっちのHPは残りわずか。でも結構削ったはず。」
「お願い、この一撃で倒れてくれー!」

というような戦闘が出来て楽しめた。
こういったボス戦を、中ボスという形でもう少し欲しかったところ。

 

重要なのはHPだけでは無い!SAN値の管理も忘れずに!

戦闘中は体力にあたるHPの管理だけでは無く、
キャラクターの正気度を表すSAN値(※)の管理も重要となってくる。
SAN値は敵の攻撃やフィールド探索中のイベントで減少することがある。
減らされた状態で戦闘を行った際に、敵の攻撃で『現状のSAN値量』から一定値減らされると、
キャラクターが正気を失い、コマンドを受け付けない『発狂状態』になってしまう。
キャラクターによってはSAN値が低い者もいるので、
HPよりSAN値を意識する場面が多くなったりする。
SAN値というステータスを加えることで、戦闘に良い感じで緊張感を与えていると思う。


※クトゥルフ神話を題材としたTRPGで使用されるパラメータの一つ

 

豊富なステータス!豊富なスキル!育成要素モリモリに見えるけど・・・

クトゥルフ神話はテーブルトークRPG(TRPG)の題材としても人気。
TRPGでもステータスの種類が多めだが、このゲームについてもそれをならっていて種類が多い。

ゲーム開始時に割り振りポイントを使って自由に強化ができるが、
レベルアップ時は能力上昇やスキル習得はなく、SAN値が少し回復する程度。
(ある程度レベルUPするとHPの最大も増える)
ステータスはゲーム開始以降固定となる。
固定なのに道中で手に入る武器の中にはステータス依存の物もあるので、
育成を楽しんだり、好きなステータスを伸ばすというよりは、
有用なステータスを把握して周回プレイする際に最適化を図るという遊び方になる。
個人的には育成要素がある方がレベルアップも楽しいので何かしら欲しかったところ。

 

ステータスだけで無くスキルの種類も沢山ある。
主にフィールド系のスキルで、ダンジョンとなる館のギミックを攻略する際のスキルになる。
あまりにも種類が多いので、ゲームを始める前は

「めちゃくちゃギミックが多いんだろな」
「攻略ルートが幅広いんだろな」

とか思いながらスキルを選んだが、
習得したスキルを一度も使う機会が無かったというまさかの事態。
ほとんどのスキルが、1〜2箇所のピンポイント起用のものが多く、
謎解きの爽快感やスキルの気持ちよさを味わえる機会が少なすぎた。

 

ダンジョン難易度、ホラー要素は共に軽め。

前述したスキルの項目でも触れたが、ダンジョンギミックは思ったより少なめで残念。
もう少し謎解きパートが欲しかったところ。

また、仲間が集まったタイミングで3人パーティを組むイベントがあるが、
組んだ後はパーティの入れ替えができないので、
自由に入れ替えして仲間のスキルを使い分けるような仕組みが欲しかったところ。

また、本作を遊ぶにあたり『館探索でのホラー展開』を期待していたが、
館パートが短くホラー要素も弱めだったのも惜しい。

謎解きにおける重要なパスワードなどは、
プレイデータ毎に変わる仕様があるのは面白かった。

 

スイッチ版での追加要素

スイッチ版では追加要素がある。

【追加要素】
・難易度カジュアルモード(イージー)
・新規アイテム
・キャラクターイラストのリニューアル
・キャラクタービジュアル機能の搭載

難易度ノーマルでも、そこまで難しいとは思わなかったので、
カジュアルモードは流石に簡単すぎるかな〜と思う。
重要な追加要素ではないかな。

 

音楽

レトロの雰囲気バッチリ!

ビジュアルだけでは無く、音楽のレトロ雰囲気も抜群。
ゲームを色付けていると思う。
無音になる演出も良い。

 

その他

コストパフォーマンスについて

今回はスイッチ版でプレイしたが、正直なところ価格面は高めに感じる・・・
オリジナル版が550円なのに対し、

・追加要素弱め
・ゲームボリュームは変わらず

これでスイッチ版は2000円近い価格設定なのが気になるところ。

家庭用ゲーム機へ販売するにあたり販売代理店を経由しているので、
販売価格の上昇自体は理解できるが、4倍近く上がるケースは珍しいかも。
移植する際に工数や費用が思ったよりかかったのだろうか。

 

おわりに

PCゲーム周り、同人ゲーム(インディゲーム)周りの知識は疎かったので、
2015年発売の『クトゥルフ神話RPGシリーズ』の存在を知らなかったが、
今回のスイッチ版移植で知ることができてよかった!

記事を作成した現時点までで、本シリーズは3作品出ているので、
残りの2作品も家庭用ゲーム機で遊んでみたいところ。

今は空前のインディゲームブームなので、
開発のAlchemyBlueさんには『ホラー×コマンドRPG』のニッチジャンルを
もっと展開していってほしい!

 

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