【ネタバレなしガチレビュー/評価】ENDER LILIES(エンダーリリーズ)

【ネタバレなしガチレビュー/評価】ENDER LILIES(エンダーリリーズ)

かなり遊びやすいメトロイドヴァニアの傑作!
このクオリティでインディーとは・・・


【基本情報】
商品名:ENDER LILIES-Quietus of the Knights-
販売元:Binary Haze Interactive
開発元: Live Wire、Adglobe
ジャンル:メトロイドヴァニア、2D探索アクションRPG
プレイ人数:1人

【公式サイト】
ENDER LILIES 公式サイト

【対応機種:発売日】
STEAM(Win):2021年6月21日
スイッチ:2021年6月22日
XBOX(ONE、X|S):2021年6月29日
PS4:2021年7月21日

【販売形態】
ダウンロード
パッケージ:2022年3月24日にスイッチ/PS4で発売

【DL版の容量】
スイッチ:1.9GB
PS4:未確認
XBOX(ONE、X|S):1〜2GB
STEAM(Win):2GB

【税込販売価格(税率は記事作成時点)】
スイッチ:2,728円
PS4:2,728円
XBOX(ONE、X|S):2,728円
STEAM:2,728円

スイッチ(パケ版):3,828円
PS4(パケ版):3,828円

【追加コンテンツの情報(記事更新日時点)】
2021年8月16日
・[無料]NEWGAME+(敵強化)
・[無料]ボスとの再戦と連戦モード

【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.02(2021年7月4日時点)
クリアプレイ難易度:難易度選択なし
クリア時間:約27時間(真エンド)

【記事作成】
2021年7月4日

【記事更新】
2022年6月5日
・レビュー内容調整

【レビューの採点について】
1-基本的にはゲームをクリアした際のレビューになります
2-クリア時にプレイしていたアップデートVerを元にレビューしています
3-ゲームのネタバレとなる内容は避けております
4-採点は相対評価。レビュー点数は変動することがあります
5-S〜Gは一定の点数で区切ったオススメランクです
6-価格適正度は【悪・普・優】の3段階。ゲーム内容を評価するものではなく、販売価格が適正かどうかの評価になります
7-3,500円以下の低価格ゲームは10点満点で簡易評価していきます(通常価格の作品と比べにくいため)
他のゲームレビューを確認する(点数ごとにまとめた一覧ページへ飛びます)
俺のレビューランク
神ゲー
俺のレビュー点数
10点満点評価
価格適正度
【悪・普・優】3段階評価
9
Metascore
(海外の企業メディアに評価された平均点数)
User Score
(海外のユーザーに評価された平均点数)
メタスコアリンク飛び先
84 9.8 ENDER LILIES_メタスコアリンク

 

↓以下ガチレビュー

 

GOOD & BADポイント 簡易まとめ


・途中でだれる事なく最後までプレイしきれる
・シンプル操作なので誰でも楽しめる
・ゲームバランスが良い
・価格に対しての満足感が高い


・背景と干渉できるオブジェクトが一部判別しづらい
・快適性を重視している結果、緊張感に欠ける面もあり

 

シナリオ

【あらすじ】崩壊した世界の真実を追いかける白巫女の物語

死の雨によって人々が穢者という化け物になってしまった世界で目覚めた記憶喪失の少女「リリィ」。
そこに魂の存在だけとなった黒騎士が現れ、リリィのことを白巫女(しらみこ)と呼ぶ。
白巫女は穢を引き受ける能力があり、昔から白巫女は大事にされていたという。

崩壊した世界、汚れの存在、記憶喪失のリリィ、白巫女とは。
少女と黒騎士の旅が始まる。

 

ストーリーの全貌はプレイヤー自身が考察するスタイル

ストーリーは基本的にはゲーム内に落ちている書物を入手し、自主的に読むことで追うことができる。
ゲーム内でストーリーに関するイベントシーンはかなり少ないので、
ゲームを進めながら物語を感じたい人には物足りない構成かもしれない。
世界設定はしっかり練られている分、プレイヤーへ伝わりきらないのは勿体無いので、
ゲーム側でもう少し説明が入るシーンがあっても良かったかな。

 

キャラクター

白巫女リリィと黒騎士


主要キャラはリリィと黒騎士。
旅を進めると他のキャラクターと出会うこともあるが、
キャラ間での会話が多いわけでもないしキャラ描写も多いわけではない。
キャラの絡みが少ないので寂しい部分もあるが、嫌悪感を感じるキャラなどもいない。

 

ゲーム性

全体的にかなり遊びやすいメトロイドヴァニア!

エンダーリリーズは、たくさんのエリアが繋がった広大なマップを探索しながら敵を倒して進んでいく2D探索型のアクションRPG。
通称”メトロイドヴァニア”(※)と呼ばれるゲームジャンルに該当する。
メトロイドヴァニアのゲームは数多くあるが、その中でもエンダーリリーズは
丁寧なつくりで遊びやすく、お手本のようなゲームという印象を受けた。

シンプルなアクション性で、1撃1撃の攻撃が重く気を抜けないジリジリする戦闘。
探索しがいのある広いマップ。ゲームプレイのテンポをよくする快適性。

このジャンルのゲームは、面倒くさいと感じる部分が目立つこともあり
人に紹介しづらいジャンルではあるが、エンダーリリーズはそういった部分もケアしている。
全体的に初心者にはとっつきやすく、かつコアプレイヤーを飽きさせないゲームだと思うので、
下記にて細かくエンダーリリーズのゲーム性を紹介していく。


※メトロイドヴァニアは、ゲームの内容が任天堂のメトロイドやコナミの悪魔嬢ドラキュラ(キャッスルヴァニア)に似ていることから、最近では『メトロイドヴァニア』というジャンル名で表現されることがあり、エンダーリリーズもそのジャンルに該当するゲームとなっている。

 

シンプルなアクション性で誰でも楽しめる!豊富なスキルも魅力

シンプルな戦闘アクション

戦闘アクションはシンプルな仕上がりで初心者もとっつきやすい。
[攻撃スキル・ジャンプ・回避・回復]の4種類のボタンで構成されており、
攻撃に関しては連打で派生するコンボはあるが、十字キーを組合わせた複雑なコンボなどは無い。
最初は各方向に派生できない攻撃の仕様に物足りなさを感じたが、
ゲームを進める毎に複数の攻撃スキルを入手できることが分かり、
長いコンボを入れていくよりは、状況に合わせたスキル選択や単発ヒットから
回避重視の立ち回りと理解してからは物足りないと感じる事は無かった。

▲攻撃スキルを使用すると、従えている魂が具現化してリリィの代わりに攻撃する。
ビジュアルは最高にカッコいいが、敵と重なると敵の動きが見えづらい時がある

 

ゲームを進める毎に増えていくアクション

ゲームを始めた段階では攻撃スキルやフィールドスキルが揃っていないため、やれることが少ないが、
ゲーム内に登場する中ボスや大ボスを倒すことでスキルがどんどん増えていく。
最初のメイン攻撃スキルは『黒騎士』の剣撃のみだが、大槌・魔法弾・双爪など特徴のあるスキルが登場する。
また、メイン攻撃スキルの他に毒ガスや爆弾など立ち回りをサポートするサブスキルがあり、
攻略中のダンジョンやボスに合わせてスキル選択を適切にできるかがプレイヤーの腕の見せ所だ。

 

広大なマップを自由に探索。同じところを何度も探索するタイプ

ゲーム側が決めたルートに沿って探索していくタイプというよりは、
広大なマップを自由に探索してどこから進めるかを自分で探していくタイプで、
一度訪れたところを再度探索する必要も出てくる。

特定のボスを倒すと攻撃スキルだけでなくフィールドで活用できるスキルを入手できるため、
今まで通れなかったところを攻略できるようになったりと、ダンジョン探索が一層楽しくなる!

 

クリアまで続けられる絶妙なバランス調整


エンダーリリーズは苦戦しながらも最後まで楽しくやりきれる難易度で、
すごくベストなバランス調整に感じた!

敵の攻撃でHPの5割近くが削れてしまったり、こちらの回復行動の回数が縛られていたり、
敵側が強めでプレイヤー側が不利な、難しめなゲームという印象を持ちやすいが、

・習得するスキルの性能が優秀で、ある程度ゴリ押しがしやすい(大振りの攻撃は回避へキャンセルできない硬直もあり)
・回復行動が消費アイテムでは無いので気軽に使える(回復の使用回数は休憩地点で回復する)
・ボスの行動には明確な隙が用意されているので、回復行動を安全に通しやすい
・レベルが上がりやすい(最大HPと攻撃力がUP)

上記のようなポイントからプレイヤー側が劣勢と感じて終わる戦闘になりづらく、

「もう少し頑張ればいけるか?」
「あのタイミングで回復して、ここでゴリ押しすればいけるか?」

と、ボスに何度も挑戦したくなるようなデザインに仕上がっている。
また、次項で触れる快適なリトライ性もあり、
ボスとの再戦が容易で敵の行動パターンを気軽に収集しやすいのもポイントだ。

ワンミスによるダメージは痛くて挫けやすいところもあるが、
その状況からでもリカバリーがしやすく、スキルで押しやすくもなっているので、
苦戦を感じつつもプレイヤーが「勝てるかも!」と思わせるバトルバランスになっている。

また、レベルを上げることで最大HPが増えて耐久が上がるが、
被ダメージは変わらず大きくてプレイヤースキルをカバーできるほどの優位性はそこまで感じなかった。
レベルを上げて倒すというよりは、「プレイヤー自身の立ち回りが最終的には必要なんだ!」と思わされるような調整は、個人的にはやりがいを感じられて良かった。

ただし、敵と少し接触するだけでも大きいダメージを貰ってしまう仕様はイライラポイントかなと思った。

 

遊びやすい親切設計。その反面、緊張感には影響あり?

このゲームの特徴として快適に遊びやすい設計があげられる。
特筆すべき点をいくつかに分けて紹介する。

 

休憩地点が多く遊びやすい

体力回復ができる休憩地点の数が多くてゲームを進めやすい。
「ここ突破したら休憩地点ありそうだな〜」
と思ったら大体ある。

休憩地点は回復だけではなく、ファストトラベル(※)としても機能する。
ポーズボタンでいつでも最後に訪れた休憩地点に飛べるので、
”遊びやすさや取っ付きやすさ”をかなり意識しているのが伝わる。


※任意の休憩地点にすぐさま戻ることができるワープシステム

 

死んでもすぐリトライ!しかもリスクなし!?

敵の火力が高く死にゲーの面があるエンダーリリーズだが、

・休憩地点が多いこと
・死んでもリスクは無く、最後に訪れた休憩地点で復活
・死んだ後のロードが早くてリトライが快適

優秀なリトライの仕様やリスクが無いことから、かなり快適なゲーム体験ができる。
(死ぬまでに得た経験値やこなしたギミックは記憶された状態で復活する)

ストレスフリーでゲームを楽しめるのは非常に魅力だが、

プレイヤーのストレスをケアしすぎて緊張感に欠ける面もあるかなと感じる。

死んでも失うものがなくリトライが早いので、
死ぬ前提でのゴリ押しプレイに走ってしまうこともしばしば。

また、消費アイテムやお金の存在が無く、探索自体も基本的にノーコストなので、
死んだことによるデメリットは、探索が途中で打ち切られちゃう悲しさと探索していた場所に戻る手間ぐらいしかない。
もう少しプレイヤーへ死ぬことに対する恐怖や抵抗をさせるような何かを用意し、
1プレイ1プレイに緊張感を与える何かがあっても良かったかもしれない。

 

美麗なビジュアル。背景等が見辛い部分も

綺麗なビジュアルでプレイヤーを魅了するのもエンダーリリーズの特徴!
キャラクターだけでなく、背景の一つ一つが細かく作られていてすごく綺麗。
しかし綺麗な反面一部の背景と干渉できるオブジェクトが判別しづらく少し困る面もあった。
終盤のエリアでは異常に視界が悪い場所があり遊びづらい部分があったのは残念。

 

音楽

幻想的なピアノ調の曲

本作は日本の音楽グループ『Mili(ミリー)』が担当している。
DEEMOなどの音ゲーに楽曲を提供していることでも有名。

全体的に哀しげなピアノ調で構成されているのが特徴で、
ボス戦でも哀しげなBGMで戦うのは中々新鮮。

神経を尖らせないといけない死にゲーなのに、
癒し効果のある音楽が流れていて不思議な感じに。

 

その他

携帯モードとの相性(スイッチ)

2D探索系と携帯モードの相性は良い。
どっしりプレイするときはTVモードで遊び、未探索の部分をベッドに横になって遊ぶなどが非常に快適。
アクションも激しい部類では無いので、そのまま携帯モードで進めることも苦痛では無い。

 

一部シーンでの処理落ち(スイッチ)

エレベータなど一部ギミックのシーン等で少し処理落ちを感じた。
ボス戦闘では特に感じなかったが、気になる人は要注意。
(他ハードでは確かめてないので、他ハードでも処理落ちはする可能性はあります)

 

コストパフォーマンスについて

わずか3000円弱の価格帯なのに、
[ゲームのクオリティ・プレイ時間・満足度]
どの部分で評価しても、価格以上のパフォーマンスが出ていると思う。
非常に充実した作品だ。

 

おわりに/総評

ビジュアル・音楽・ゲームバランス・快適性
どれをとってもクオリティが高くて最初から最後まで楽しめる作品で、
自由な探索要素や油断のできないジリジリ戦闘に夢中になりました。

ゲームへの不満点はほとんど無いが、ゲームのデザインが快適性や親切性を重視している影響で、
プレイヤー側へのリスク要素がほとんど存在せず緊張感に欠ける部分があるので、
人によってはプレイしていて物足りないと感じるところもあるかもしれない。

”メトロイドヴァニア”は敵が強かったり探索が難しかったりと、
プレイする敷居が比較的高くなりがちなゲームジャンルかなと思うが、
エンダーリリーズは入門ゲームとしても紹介することができて、とても印象深いゲームだった。
対応プラットフォームの幅の広さも魅力なので、みんなに遊んで欲しいゲームだ。

それにしても、このレベルのゲームが低価格で遊べるとは・・・
インディーゲームの可能性は恐ろしい・・・!

 

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