【ネタバレなしガチレビュー/評価】ポケットモンスター BDSP(ブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール)(ダイパリメイク)

【ネタバレなしガチレビュー/評価】ポケットモンスター BDSP(ブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール)(ダイパリメイク)

10年の時を超えて、スイッチであの冒険が再び!


【基本情報】
商品名:ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール
販売元:任天堂
開発元:イルカ(監修ゲームフリーク)
ジャンル:RPG
プレイ人数:1人
ローカル・インターネット通信:2〜8人

【公式サイト】
ポケモンBDSP 公式サイト

【対応機種:発売日】
スイッチ:2021年11月19日

【オリジナル版対応機種:発売日】
DS:2006年9月28日

【販売形態】
ダウンロード、パッケージ

【DL版の容量】
スイッチ:6.8GB

【税込販売価格(税率は記事作成時点)】
スイッチ:6,578円

【DLCの有無(記事更新日時点の情報)】
なし

【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.1.1(2021年11月24日時点)
クリアプレイ難易度:難易度選択無し
クリア時間:約25時間(殿堂入りまでの時間)

【記事作成】
2021年11月24日

【記事更新】

 

【レビューの採点について】
1-基本的にはゲームを最後までクリアした際のレビューになります
2-レビュー記事はゲームのネタバレになるような内容は避けております
3-採点は相対評価。一度採点したゲームの点数は不定期で変動することがあります
4-S〜Fは一定の点数で区切ったオススメランクになります
5-3,500円以下の低価格ゲームは大規模タイトルと同じ土俵では語りにくいので、10点満点で簡易評価していきます
他のゲームレビューを確認する(一覧ページへ飛びます)
【レビューランク】
C 平凡ゲー
【俺のレビュー点数】
71点

Metascore :76
User Score:5.8
※スコアの抜粋 2021年11月24日時点
※海外のレビューサイトで評価された点数の平均スコアがメタスコアになります
ポケモンBDSP メタスコア リンク

 

ポケモンシリーズでも人気の高い『ダイヤモンド・パール』がスイッチでリメイク!
しかもポケモン本編では初の外注作品となります。
ゲームフリーク以外が開発するとどうなるのか気になるところ。

また、リメイクの作品名は
・ブリリアントダイヤモンド
・シャイニングパール
ですが、
題名が長いので本記事では『BDSP』と略します。

 

↓以下ガチレビュー

 

目次

GOOD & BADポイント 簡易まとめ


・当時そのままの雰囲気で遊べる忠実リメイク
・剣盾で出会えないポケモンたちと出会える
・豪華になったBGMアレンジ
・CPUのAIが強化され、熱いバトル展開も!


・原作に忠実すぎるが故に、遊びのデザインが現代水準ではない
・『ダイヤモンド・パール』ベースのリメイクなので、プラチナの追加要素がはぶかれている
・引っかかる移動、無駄な戦闘演出でストレスが溜まる
・擁護できないバグが多すぎる

 

シナリオ

【あらすじ】湖のほとりでみつけたカバンから始まるポケモンストーリー

博士が落としたバッグをきっかけに主人公たちの冒険が始まる。
数々の神話が残る『シンオウ地方』で主人公が目にすることとは。
そして暗躍する『ギンガ団』の企とは。

 

キャラクター

『剣・盾』で登場しなかったポケモンたちに会える!

前作の『剣・盾』では一部のポケモンが参戦していなかったが、
BDSPではそれらのポケモンたちと会うことができる。
馴染みのあるポケモンのはずが、『剣・盾』で使用できなかった分、
新鮮味があってすごく嬉しく感じてしまう。

なお、本作では第4世代までのポケモンしか登場しないので、
『剣・盾』の8世代のポケモンで遊べると思っている人は要注意。

 

ゲーム性

オリジナルをリスペクトした忠実リメイクで当時の雰囲気のまま遊べる!だが賛否な部分も目立つ

ダイパリメイクのコンセプトは、”最新ハードのスイッチで忠実なリメイク”としており、
初出しPVの時でもその忠実さが話題になった。実際にプレイするとその忠実さに驚く。
グラフィックはドットではなく3Dモデルになってはいるが、
DS当時のドットで描かれていた見下ろし視点の雰囲気を壊さぬよう、
ダイパリメイクではキャラクターの頭身やフィールドマップが調整されていて、
デザインのこだわりをすごく感じるリメイクになっている。
懐かしさをそのままに、再びダイパの世界に浸れる事ができる。

しかし、

今までのポケモンリメイク作品は、その時発売されている
最新作のデザインや技術をベースに開発されていて、
本作品の一つ前のリメイク作品である『アルファサファイア・オメガルビー』は、
当時の最新作の『X・Y』ベースで作られていた。

ダイパリメイクについても、最新作である『剣・盾』のクオリティで展開されると誰もが思っていたが、
蓋を開けてみると、見下ろし視点の2頭身リメイクという形になった。
俺個人も『剣・盾』準拠のリメイクで、広大なシンオウ地方を冒険したかったところではあるが、
当時の雰囲気を大切にする方向性についても理解は持てるので、この形でもアリかなとは感じる。
1度リメイクされてしまえば2度目のリメイクはほぼ無いとみるしかないので、
貴重なリメイクが最新のクオリティで発売されなかった点は賛否が分かれるところである。

 

何故かダイパベースでリメイクされていて、プラチナ要素は無し

本リメイク作品は、追加要素がある『プラチナ』をベースに作られておらず、
文字通りの『ダイヤモンド・パール』のリメイクになっている。
ギラティナのイベントがなければ、クリア後のバトルフロンティアも無い。
プラチナの追加要素込みで、ダイパの第4世代は評価されている面もあるので、
この点を非常に残念に思う人も多いと思う。

ちなみに、ジムリーダーの手持ちはダイパ準拠だが、
全国図鑑入手後に行える再戦ではプラチナ準拠の手持ちになりレベルも強化されている。

 

忠実すぎるリメイクが故に(?)ゲーム体験も10年前のクオリティに

懐かしさを残したリメイク自体は賛否あるが、理解できる部分もある。
しかし、遊びの体験まで10年前の水準で作っているのか?
と、感じさせてしまう部分も非常に多い作品だと思った。
問題点をいくつか紹介したい。

 

剣盾から劣化しているUI。ポケッチについては最悪の使用感

UI周りについて気になる部分が多いが、中でも

・2画面だからこそ使いやすかった『ポケッチ』の無理矢理な移植
・『剣・盾』では出来ていた戦闘中の情報確認ができなくなっている

この2点は、なかなかのイライラポイントである。

ポケッチを使用するときは画面中央にデカデカと展開され、使用中は移動ができなくなる。
この仕様とダウジングマシンの相性がかなり最悪で、
オリジナルでは2画面を工夫していた要素がほぼ機能していない。
ポケッチのデザインもプラチナでは無くダイパ準拠のため、
アプリケーションを切り替える際の上下ボタンがなく、目的のアプリを選ぶのも時間がかかってしまう。

戦闘周りのUIも劣化しており、『剣・盾』の後発タイトルでありながら、
『剣・盾』で出来ていた事ができなくなってしまっている。
戦闘中に確認的できていた”上昇したランクの確認”や
”天候の残りターン”はプレイヤー自身の頭の中で覚えておくしか無い。
加えてプレイヤーと対戦した際、
バトル中に相手の手持ちポケモンを確認する事もできなくなっている。

 

ストレスが溜まりやすい”移動と戦闘”

「移動・戦闘の操作周りにストレスを感じやすいな〜」
と、本作をプレイしていて最初から最後までずっと思っていた。

オリジナルを忠実に再現したことで、ご丁寧にマップが1マス単位で精密に作られているので、
ぬるぬる動くスティック操作ではマップ移動がしづらくなっていて、
誤って段差を飛び越えてしまうこともあった。

操作キャラクターの当たり判定が大きいのか、移動するたびにオブジェクトや背景に引っかかるので、
ゲームを快適にプレイすることができず、移動しているだけでストレスを感じてしまった。

また、戦闘面についてもゲームテンポに関わる問題がある。
『なつき度』が高まったポケモンは、バトルの際の召喚時や攻撃時などに、
特別なテキストとその場でピョンピョンするようなちょっとしたアクションが挟み込まれる。
これがかなり鬱陶しい要素となってしまっており、
ポケモンバトルが嫌になるほど戦闘テンポを阻害している。
この要素は過去作でも存在しているが、ダイパリメイクではかなり目立つなと感じた。
しかも、味方のポケモンを倒しても「やったね!」発言をするガバガバっぷり。
懐いたポケモンへの愛情表現として取り入れた要素のはずが、
マイナス方面に作用してしまっているのは悲しいところだ。

 

育成・対戦環境は10年前にタイムスリップ

前作の『剣・盾』で大きくメスが入った育成環境や対戦環境についても
基本的には10年前に戻ってしまった。
努力値をタウリンなどのアイテムで最大まで上げられるのは剣盾仕様を引き継いではいるが、
お金稼ぎのしにくさなどから、野生ポケモンを倒す懐かしのスタイルに。
そして『技マシン』は使い捨てモデルに戻り、貴重な技マシンはBP交換のものが多くて
気軽に使用できないのは辛い。

本レビュー記事を作成している時点では『ポケモンHOME』との連動はまだ実施されていないので、
メタモン、ポケルス、などの入手も一苦労。
ポケモンBDSPを普通に楽しむ分には気にするところではないが、
剣盾環境に慣れ、BDSPでも育成を楽しみたいプレイヤーにとってはキツイところがありそうだ。

対戦面についてだが、BDSPでは第4世代のポケモンまでしか登場しないので、
BDSPの環境で第5世代以降のポケモンと冒険はもちろん対戦することはできない。
『メガシンカ』についても実装はされていない。
技やもちもの周りについては、最新のデータで実装されているものはあるが、
全て実装されているわけでは無いので、
覚えさせる技や持たせる道具の立ち回りはBDSPで大きく変わってくる。

 

ネット対戦が盛り上がった『剣・盾』の成功体験を一切反映せず、ネット周りは10年前にタイムスリップ

前作の『剣・盾』では、ゲームハードがスイッチに移行したことによって、
ネットでの対戦・交換周りが快適になり、ローカル〜ネット問わずに大きく盛り上がったが、
本作のBDSPでは『ランクマッチ(ランダムマッチ)』『ミラクル交換』を排除し、
DS当時のクオリティといっても過言ではない不便な環境で発売された。

ポケモンは1人でRPGとして遊んだり、友達と旅パを軸に対戦するという初期〜中期頃の遊びから、
ポケモンの細かい育成を楽しみながらネットを通じて色んな人と対戦するという
遊び方が一般的になった今では、この仕様はあまりにも辛すぎるし、
遊びの幅が狭くなってしまっている。

 

▲BDSPではルームを立てて、パスワードを設定することで
任意の相手とネットを介して対戦・交換をすることはできる

 

地下大洞窟での化石掘りは面白い!妙な中毒性がある

『ダイヤモンド・パール』のオリジナル要素である『地下大洞窟』。
地下大洞窟では発掘作業をすることで、レアなアイテムや化石を入手することができる。
またBDSPでは、オリジナルと違って地下内に野生のポケモンが出現するエリアが設けられており、
そこでレアなポケモンに出会うことも出来るようになっている。
(シンボルエンカウント)

発掘作業のミニゲームは中毒性があって、レアなポケモンと遭遇できたりと、
地下に入り浸りたくなるほど妙な惹きがある。
ただ、地下大洞窟は探索しがいの無い全プレイヤー共通マップで飽きやすく、
ストーリーをこなすだけであればプレイする必要性も無いのがもったいないところ。

ネット対戦を初めとしたエンドコンテンツの整備が十分だったら、
やり込み要素として光ったシステムだったかもしれない。

ドラクエ9のような宝の地図のようなシステムを導入して、
レアポケモンやレアアイテムが入手できる地下マップがそれぞれ違うとかだったら
ネットでのやり取りも、もっと盛り上がったかもしれない。

 

ストーリー中の難易度は低めだが、『四天王〜チャンピオン戦』はシリーズの中でもガチレベルのバトル展開に!

BDSPのストーリー中の難易度は比較的簡単よりだが、
”名前ありトレーナー、ジムリーダー、四天王、チャンピオン”については、
バトルの展開が他作品と比べても歯応えがあるものになっていた。
特に四天王〜チャンピオンが所持するポケモンは、
・技構成
・もちもの構成
・育成(努力値を振っている)

が完璧に調整されており、相手のポケモンと同レベル帯の旅パでは、
タイプ相性で有利をとっていたとしてもまず勝てないくらい強い。
さらに、BDSPではAIの行動パターンが強化されており、

・こちらのポケモンに合わせて控えのポケモンに交代
・タイプ相性をみて、サブウエポンで的確に弱点をついてくる
・”ちいさくなる×バトン”などのトリッキー戦法を使用する
etc

など、こちら側が関心するくらいの立ち回りをしてきて驚いた。
CPU戦とはいえ、戦闘へのやりがいが生まれるので、この調整は非常に良かった
(野良トレーナーは変わらず雑魚のままなのもテンポ的に良い)

クリア後にある条件をこなすと、
強化されたジムリーダーや四天王たちと戦うことができるので、
CPU戦を楽しみたい人にとっては楽しめる部分かと思う。

 

擁護できないレベルでのバグ多し。過去作と連動することでシリーズ全体に影響が出てしまう可能性も

最新ハードスイッチでのリメイクなのに、2021年のゲーム水準に届いていないクオリティで
発売されてしまっている部分を上記項目で触れてきたが、
BDSPの一番のやらかしはこの”バグ”の部分である。

バグの種類として、”進行不能バグ””演出が正しく表示されないバグ”などがあるが、
俺自身クリアまで発生したことはないし、あまり重要視する部分でも無いかなと思っていたが、
時間が経つにつれ


・ポケモン増殖バグ
・色違い確定バグ
・技を自由に覚えさせるバグ
・隠しエリア、隠しポケモンを捕まえられるバグ

などが出てしまっている。
これは2022年に予定されている『ポケモンHOME』と連携してしまうことで
ポケモンシリーズ全体に影響が出てくるのでは無いか?
と感じさせるようなヤバい部分である。

ポケモンの価値(レアリティ)を維持することは、
ポケモンのゲームを盛り上げることにも関わってくるので、
これに関しては完全にやらかしてしまっていて擁護ができない。

本レビューでは一部のバグについて触れたが、
「バグの種類はGB版の初代か?」と思わせるくらい多彩で、
とてもじゃないがまとめきれないレベルだったりする。

 

音楽

原曲を壊さず丁寧かつ無難なアレンジ

アレンジのクオリティには人それぞれ思うところはあるかもしれないが、
原曲の雰囲気を壊さず無難なアレンジに仕上がっているので、
個人的には悪くはないかなと思う。

ただ、HGSSの時のような思い切ったアレンジもゲームの雰囲気がガラッと変わって刺激があるので、
そういう意味ではBDSPのアレンジに物足りないと思う人もいるかもしれない。

ゲームを進めると”DS音源”に切り替えるアイテムも登場!
既存プレイヤーに刺さる、非常にGOODな要素だ!!

 

その他

コストパフォーマンスについて

ゲーム自体は普通に遊べるのでコスパ的には問題無いが、
クリア後はネット対戦で遊びまくるという楽しみ方はしづらいので、
ここ最近出ているポケモン作品と比べるとコスパは悪いかもしれない。

ただ、本作品もニンテンドーカタログチケットの対象作品なので、
これを利用することでより低価格で購入することができます。

 

ニンテンドーカタログチケット対象作品
【公式リンク】ニンテンドーカタログチケットとは

 

今後のアップデートで追加機能が!

今後のアップデートでは『コロシアム』機能が追加される予定。
詳細は不明で『ランクマッチ』のようなシステムなのでは無いかと噂されるが詳細は不明。
重要と思われるシステムが発売時から実装されていないところを考えると、
開発期間と予算はかなり厳しめなんじゃないかと思わされてしまう。
絶対売れるメジャータイトルのはずなのに何故・・・

 

おわりに

ポケモンシリーズの中でも人気が高く、
リメイクが待望されていた『ダイヤモンド・パール』は、
初報〜発売〜プレイ中まで期待度を上回ることは一度もなかった。

ポケモンのリメイクは、最新のポケモン作品の品質に合わせた形で
開発されることが当たり前だったので、
『剣・盾』のビジュアルとシステムで発売されることを
期待していたプレイヤーにとっては厳しい作品となってしまった。

”当時の雰囲気を再現”というコンセプト自体は特別問題では無いと思っているが、
見た目や雰囲気だけならまだしも、遊びの根幹も当時のままなのは流石にしんどかった。

いや、もしかして、
久しくポケモンをプレイしておらず、
懐かし目的や完全新規層にとっては遊びやすい作品なのかも?としてみると、
BDSPは『レッツゴーピカブイ』の立ち位置とも考えられるかもしれないな。

GBA、DS、3DSと違って開発費は異常なくらい高騰しているので、
新作と比べて売り上げ予想がしづらいリメイク作品は、
企画〜開発の難しさについても感じてしまう作品でもあった。

 

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