【ネタバレなしガチレビュー/評価】Eastward(イーストワード)

【ネタバレなしガチレビュー/評価】Eastward(イーストワード)

美麗ドットが際立つ中国産のインディーゲーム!!


【基本情報】
商品名:Eastward(イーストワード)
販売元:Chucklefish
開発元:Pixpil
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人

【公式サイト/PV】
Eastward 公式サイト
Eastward 翻訳会社 公式サイト
イーストワードPV(Youtube)

【対応機種:発売日】
STEAM(Win、Mac):2021年9月16日
スイッチ:2021年9月16日

【販売形態】
ダウンロード、パッケージ
※パッケージ版はスイッチで発売

【DL版の容量】
STEAM(Win、Mac):2GB
スイッチ:1.7GB

【税込販売価格(税率は記事作成時点)】
STEAM(Win、Mac):2,680円
スイッチ(DL版):2,680円
スイッチ(パッケージ版):4,400円

【DLCの有無(記事更新日時点の情報)】
なし

【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.1.0c(2021年12月20日時点)
クリアプレイ難易度:難易度選択なし
クリア時間:約22時間

【記事作成】
2021年12月20日

【記事更新】

 

【レビューの採点について】
1-基本的にはゲームを最後までクリアした際のレビューになります
2-レビュー記事はゲームのネタバレになるような内容は避けております
3-採点は相対評価。一度採点したゲームの点数は不定期で変動することがあります
4-S〜Fは一定の点数で区切ったオススメランクになります
5-3,500円以下の低価格ゲームは大規模タイトルと同じ土俵では語りにくいので、10点満点で簡易評価していきます
他のゲームレビューを確認する(一覧ページへ飛びます)

※本作品は低価格タイトルなので10点満点で簡易評価

【レビューランク】 【俺のレビュー点数】
7点

Metascore :78
User Score:7.8
※スコアの抜粋 2021年12月20日時点
※海外のレビューサイトで評価された点数の平均スコアがメタスコアになります
Eastward メタスコア リンク

 

中国に拠点を置くインディーゲームの開発チームが手がける
”美麗ドット”のアクションアドベンチャー。

全体的に評価が高い本作。
俺もこのゲームについて紹介していきたい。

↓以下ガチレビュー

 

GOOD & BADポイント 簡易まとめ


・美しくて良く動く丁寧なドット絵
・ゲーム内に収録されているミニゲーム『大地の子』のクオリティが高い
・丁寧な日本語翻訳
・とっつきやすいシンプルなアクションアドベンチャー


・世界設定が説明不足。会話のキャッチボールが成立しているか不安
・謎解きギミックのバリエーションが少なめ
・難易度は低めで物足りなさあり
・アクションパートが単調で、ゲームを進めても大きな変化はなし
・アプリが強制終了しやすい(スイッチ版。他機種版は未検証)

 

シナリオ

【あらすじ】拾われ子『珊』と採掘者『ジョン』の旅立ちから始まる

地下の街『ポットクロック島』に住んでいたジョン。
いつものように採掘者として仕事をしているとき、
捨て子の白髪の少女『珊(サン)』と出会い、そのまま共に暮らしを始めるようになる。

地下の民は地上の世界を『危険な場所』だと言うが、
珊だけは地上には空と大地があり綺麗な世界だと訴える。
そんな折、ある事件がきっかけで『ジョン』と『珊』は地上に追放されてしまう。
そこで、2人は新たな出会いと地上を脅かす”タタリ”の存在を知り、数々の問題に立ち向かっていく。

 

世界観の設定がイマイチ分かりづらい。会話のキャッチボールが出来ているのか怪しい場面も

クリアまで進めても『イーストワード』の世界について理解しづらかった。
序盤だけでも、

・序盤は地下から始まるが、住民たちはいつから地下暮らしをしているのか
・過去の住民が地上のタタリから地下に逃げたとして、
現在の地下住民にタタリの存在がうまく伝わっていない理由
・地下に珊が捨てられていた理由
・世界を横断する1本の大きい線路の存在について
・人間とロボットが共存。人間とロボットの夫婦まで存在するが、その背景については触れられず
etc

など、プレイしていて「そこんとこどうなってんの?」と気になることが多いが、
『ジョン』達が地上に出ることで”世界のあり方が分かる?”と期待していたのに、
物語を進めても明確にならないのはモヤっとした。
ゲーム内に書物という形で世界のあらましの資料などが読めれば考察も楽しいが、
『イーストワード』は考察が楽しい作品というわけでも無いかなと思う。

また、主人公の『ジョン』が無口キャラでしゃべらないタイプのキャラクターのため、
プレイヤーが気になっている部分の代弁はしてくれないし、
各キャラクターとの会話のキャッチボールが怪しい場面もあったので、
『ジョン』はしゃべるタイプでも良かったかなとプレイしていて思った。
(『珊』がエネルギー弾を飛ばす不思議な力を習得したのにノーリアクションだったり)

 

旅をする動機のスケールが小さい

序盤の騒動で、地下住まいから地上へ脱出するまでの流れは良く、
地上に出てすぐのアテのない旅はロマンがあったが、
地上に出てからの旅の目的が弱く、モチベの維持がしづらかった。
『この世界とは何なのか?』
のような大きい括りで、もう少し色んな場所を旅したかった。

 

キャラクター

イーストワードに登場する個性豊かなキャラクターたち

髭面の主人公『ジョン』と白髪の少女『珊』をはじめとして、
旅の中で色んな人たちと触れ合うことになるが、
モブキャラにも名前がついていて個性的なキャラクターが非常に多い。
キャラクターとの会話も楽しめるだろう。

俺のお気に入りのキャラクターは、
とある町にいるモブキャラで、意中の相手にアピールするために
太ったり、痩せたり、マッチョになったりと、
肉体改造をゴリゴリするキャラクターが印象的だった。

 

ゲーム性

美麗なドットで描かれる世界がシンプルにステキ

このゲームの特徴としてまず挙げたいのが”美麗なピクセルアート”。
彩色が綺麗で、かつ細かい部分まで描かれているので、クオリティがかなり高い。
しかも綺麗なだけじゃなく、背景やキャラクターがドットなのにキビキビ動くのが圧巻。
制作陣のこだわりを強く感じる部分である。

 

▲温泉で腰に手を当て牛乳を飲むジョンと珊。珊は飲む前にジョンの様子を伺う仕草がかわいい

 

日本語翻訳のクオリティが高い

海外産のゲームなので、日本語翻訳のクオリティが気になるところだが、
プレイしていて意味不明な日本語や誤字脱字は特に無く問題はなかった。

 

2Dゼルダライクのアクションアドベンチャー

街マップとダンジョンマップに分かれており、物語の進行に沿って、
2つのマップを行き来するアクションアドベンチャー。

街のパートでは、買い物したり住民と会話しながら物語を進めることになる。
街の住民の会話は物語が少し進むだけでも変化するので、
会話周りの細かい調整は愛を感じるのでGOOD。

物語が進むと街から出てダンジョンパート始まる。
ダンジョンパートでは雑魚敵が出現するようになるので、
『ジョン』の攻撃で雑魚敵をうまく倒しながらダンジョンギミックを解いて、
奥まで進みミッションをこなしていく。

雑魚敵を倒すとお金や料理に使える素材を落としたりするが、
経験値を得ることでキャラクターがレベルアップするシステムはないので、
かなりシンプルなシステムに落ち着いている。

 

▲ダンジョン奥にはボスが出現。雑魚戦とは違い緊張感漂う。
ボスにダメージを与えるにはちょっとしたギミックが用意されているボスもいる。

 

攻撃アクションとダンジョンギミックはかなりシンプル。驚きや関心の刺激は少ない

敵を倒していく攻撃アクションと謎解きギミックはかなりシンプルな出来。
『ジョン』は近接武器のフライパンと爆弾で敵を倒したりギミックを動作させることができ、
『珊』は特殊なエネルギー弾で敵の動きを数秒止めることができる。
2人のキャラクターを切り替えたり、切り離して独立行動させたりしながらゲームを進めていく。

物語が進むと共に色々な道具を手に入れて、遊びのバリエーションが増えるのかなと期待していたが、
多少スポットで別武器を使用するシーンがあっただけで、
最初から最後まで基本ギミックに変化を感じなかったのは残念。
難易度は控えめで悩む余地は特になかったので、
凝った謎解きを求めている場合は肩透かしを喰らう可能性が高い。

ただ、ラスダンとラスダン手前のダンジョンあたりは、
良い感じにギミックが過激になっていたので、
このクオリティを全体にもう少し適用して欲しかった。

▲2人を引き離して挑むギミック。こまめに操作キャラを切り替えて協力しながら進んでいく。

 

ゲーム内ゲームで骨太なRPGが楽しめる!?『大地の子』

イーストワードのゲーム内で、特別なミニゲーム『大地の子』を遊ぶことができる。
『大地の子』には時間の概念があり(歩数)ゲーム内時間で7日間に

・レベル上げ
・パーティ作成
・装備アイテム収集

を行い魔王に挑むという流れ。
スタート〜魔王までのプレイ時間は1時間ほどあり、
ミニゲームなのに中々ガッツリRPGを遊べる出来となっている。

イーストワードをクリアすると、
タイトルメニュー画面からいつでも遊ぶことができるようになる。

 

▲大地の子を動かすハードは”ゲームキューブ”?実は他のハードで動いているシーンもある。
大地の子はマルチハード展開だった。

 

オートセーブのタイミングでアプリが落ちてしまう可能性が

スイッチ版のイーストワードではアプリが強制終了となる事があった。
俺の場合はクリアまでに4〜5回のアプリ落ちを確認。
(他機種版では未検証)

本ゲームはオートセーブ機能を搭載していて、
エリア移動時などの割と細かいタイミングでオートセーブが入る。
オートセーブが悪さをしているとは断定できないが、
タイミング的に怪しいので注意が必要。
(オートセーブをOFFにするオプションは無い)

ただこのゲームは、開始データを

・直前のセーブ
・直前のセーブの一つ前
・直前のオートセーブ
・直前のオートセーブの一つ前

から選んで再開できるので、
アプリが落ちたところで大きな影響は無い。
しかし、ゲームのプレイテンポは悪くなってしまうので、
気になってしまうところだ。

 

音楽

インディーの枠を超える圧倒的曲数!雰囲気にあっててGOOD

曲数は70曲ほどあって、かなりのボリューム。
電子音風の曲が雰囲気に合わせてイーストワードを彩る。
『珊のテーマ』なんかは、珊の可愛らしさが伝わってきて好き。

 

その他

コストパフォーマンスについて

約3000円で20時間たっぷり遊べるのでコスパとしては十分。
イーストワードの本編だけで無く、大地の子もガッツリ遊ぶとなると
30時間は遊べそう。

 

おわりに

美麗なピクセルアートが光る『イーストワード』。
ドットアニメーションの細かさもあり、
ビジュアルのクオリティは各メディアの評判通り高いと感じる作品だった。

しかし、ゲームのシナリオや世界観の説明が足りず興味を維持しづらかったり、
ゲームのアクション部分やギミック部分へのやりごたえが足りなかったりと、
ゲームをプレイしていて物足りないと感じる点が多かった。

確かにゲーム自体のクオリティは高いし丁寧だと感じるが、
終わってみれば、刺激少なめで淡々としていたゲームだったかなと感じた。

イーストワードはとっつきやすく、
誰でも楽しめる万人受けのゲームだと思うので、
気軽に遊べる重すぎないアクションアドベンチャーを求めている人は
ぜひイーストワードをプレイしてみてください。

 

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