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ハードボイルドなミステリーをあなたに
カランカラン・・・
「こんばんは、マスター」
俺はカフェ「ゲオ」に訪れた
そこでいつものように品物を吟味しているとそこにはひと際輝く”もの”があった
「これは?」
「”謎解きミステリー”を味わえるものでございます」
俺はそれを手に取りレジへと歩を進めた・・・
という経緯で買いました。嘘です。
販売は任天堂(開発はCING)だったので、値段の安さもあり興味がわいたので購入しました。
プレイ時間は10時間でクリア出来たので、少しの時間を利用してゲームをしたいと言う人はぜひ購入検討してみてはどうだろうか。
↓レビュー
□シナリオ
刑事の主人公・カイルはある事件をきっかけに刑事を退職し、新しい仕事先で日々を送っていた。
いつものように仕事を頼まれ依頼先へ訪れてみると・・・
そこでカイルは、刑事を辞めたきっかけともなるある事件の真相を知ることになる・・・
舞台は”あるホテル”を軸に展開される。シナリオは誰が死ぬとか殺すとかそういうのではなく、ある事件の真相に近づくために、ホテルや宿泊客との間で物語が動く。
舞台がちっちゃなホテルなのでド派手な展開が起こるというものではない。
シナリオの展開の仕方は、
客とのコミュにケーション→何か怪しい→客の過去・生い立ちを聞く→主人公の追っていたある事件に引っかかる→考える(出来事をまとめる)→1チャプター終わり→ループ といった流れ。
ユーザーは何も情報も持ってないので詮索することは出来ない。故に淡々と話を聞き進んでいく。
ただ、設定は良く出来ていて先が気になる作りにはなっている。ゲームテンポが悪くてダレるのだが、ストーリーの面白さがそれをカバーしている。
ストーリーが面白くラストスパート!!
と勢いをつけたのだが、終わりはあっさりしていて、すっきりしない点が結構残った。
カイルはカッコ良くその場を後に、うやむやにして帰宅していきやがった!
とまぁ、色々言っていますが、
ハードボイルドな男が贈るひとつの物語的な雰囲気はとてもよかった。
□キャラクター
主人公のカイルがかっこいいね!!キャラデザインも渋くて、おじさま感がス・テ・キ!
水墨画?エンピツ?のようなデザインでオシャレ!!!
□ゲーム性
ただ、お話を見守るだけではなく、自分の足で情報を集め、時には謎を解く場面に遭遇するゲーム。
しかし、そもそも探索スポットがホテル内なので、背景的にも変わり映えがなく探索する楽しさは薄い。(同じ場所や似たような部屋をグルグルする)
ゲーム内で謎解きアクションを強要されるところがあるのだが、正直しょぼい。取ってつけたような要素。頭を使う謎解きを期待している人は回避した方が良いだろう。(DSの性質を利用しているが、ゼルダをプレイ済みであれば意外性はを感じない)
ゲーム内で記録を手書きで残せる”メモ機能”があるが、たいして使用するレベルの謎はない。
客との待ち合わせが多いので、時間を忘れないようにメモしたりしていたが、主人公が時間になると告知してくれるので、メモの意味が無かったのには笑った。
また、行動するうえでテンポの悪い要素が目立つ。ドアを開けるのにもアクションが必要であったり、足が遅かったり道具の持ちかえとか・・・
一部フラグたてが分かりにくくてひたすら彷徨った部分があった。ノーヒントかつ悪い操作性&テンポで歩き回るのは苦痛でした。
□操作性
操作性は悪い。
DSの利点を無理に使用し逆に悪くなってしまっている印象。とにかくテンポが悪いの一言。
□音楽
オシャレな雰囲気で演出面での仕事はかなり良く出来ていた。音楽プレイヤーとかで聴きたいっていう音楽ではなく雰囲気重視。
□総評
2周目におまけ要素があるが、大した情報がないらしいので、2周はしませんでした。
ちょっとした時間で物語に浸りたい人はオススメ。値段もいまなら手頃!!
ただ、縦持ちなので3DSでの操作はちょっとやりづらいかなぁ。パルテナ付属スタンドとの相性は良いかも!
点数は64点
・操作性が悪い
・ゲームのテンポが悪い
・謎解きアクションがちゃっちい
・すっきり完結していない
が大きい要因かなぁ。
↓続編の『ラストウィンドウ』というものがある。こちらも機会があればプレイしたい!
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