発売日:2013年9月26日
ジャンル:アクションアドベンチャー
対応機種:WiiU
セーブデータ:3つ
クリア時間:
難易度:辛口(ハートが出ない&ダメージ2倍)
・ゼルダの伝説風のタクトHD 公式ページ
・風のタクトHD 社長が訊く
<オリジナル版>
発売日:2002年12月13日
ジャンル:アクションアドベンチャー
対応機種:ゲームキューブ
とくに大きな追加要素は無いが、
ハードの進化によってグラフィックの向上や読み込み速度などあらゆる面が強化されたおかげで、広大な大海原を舞台とする『風のタクト』が正当なパワーアップを受けた。
パワーアップはビジュアルや快適性の部分なので、既存プレイヤーは改めてプレイする必要性はないかも。
俺はGCでプレイ済みだけど、海移動やサルベージに疲れてクリアまで行けなかったので、再挑戦となる。
GC版との比較と言うよりは、HDタクトを一つの作品として評価していきたい。
↓以下レビュー
○表情が豊かなアニメ調の世界
デザインは64で築いたリアル系とはうって変わって”トゥーン調”のデザインで作られている。
これが当時かなりの不評で、ユーザーを困惑させたが
いざ蓋を開けてみると、表情が豊かでコミカルな世界観はとても魅力あるものだった。
今でも賛否両論のデザインだが、是非とも据え置きでもう一作作ってもらいたい。
○助けたくなる仲間
コキリ族の進化系(?) 森の妖精マコレ
海が広いのに何故か水を捨て飛び始めたゾーラ族の進化系(?) リト族のメドリ
巨大な怪鳥に連れ去られてしまう 妹のアリル
トゥーン調のデザインが相まって、どのキャラクターも愛らしい。
モンスターのデザインもコミカルで見ていて楽しい。
○時の勇者が・・・戻ってこない世界
『時のオカリナ』のリンク(時の勇者)がガノンドロフを倒し、現代に帰った世界。
平和が訪れたハイラルに、長い年月をかけて再びガノンドロフが復活した。
人々は”時の勇者”の再来を祈ったが・・・とうとう”時の勇者”は姿を見せる事は無かった。
当時のハイラル王はハイラルとともにガノンドロフを封印しようと考え、ハイラルは海の中へと封印された・・・
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広大な大地のハイラルは海の中に封印されている。
冒険の舞台はまだまだ陸地の少ない島々が点々とする世界だ。
せっかく”時の勇者”が平和をもたらしたのに、結果的には平和になれなかった不憫さが半端なく中々ショッキングだ。
世界観がガラッと変わるので、新たな”風”を感じられるだろう。
○アクションがパワーアップしたゼルダ
やみくもに剣を振るだけではなくなり、
コンボが豊かになったり、タイミングボタンを押すことで特技を出せるようになった。
サブウエポンのブーメランや弓矢も実用的で、使用していて楽しい。
移動に必要な、アイテムも豊富で、
空中を移動するデクの葉。木などに引っ掛けてターザンのように反対側へと渡るカギ爪ロープ。
動かしているだけで楽しめるゼルダとなっている。
○ダンジョンはコミカルだが、比較的簡単
64時代の仕掛けをパワーアップしつつ、カギ爪ロープなどによるアクションのある仕掛けにより
全体的に動きのあるダンジョンとなっている。
しかし、フロアに入って直感で感づく仕掛けが多く、頭を悩ませられる場面は少なかった。
ダンジョン数は歴代のゼルダと比べれば少なく、イマイチ盛り上がりにかける。
(※GC版のゼルダは納期の関係で、いくつかのダンジョンや設定が収録されていない。
本作HD版でも削除された部分は追加されていない)
○広大そうに見えて・・・スカスカな海
”風のタクト”の一番の売りが『広大な海』を舞台とした”冒険”なのだが、
実際は、”冒険感”は無く、ただただ広い海を延々と移動するだけのものとなっている。
せっかく見つけた島も、小さくて味気ないものばかりで面白くない。
海でやることと言えば、無意味かつ強制のサルベージ、たらい回しの船移動。
GC版は中盤のトライフォースサルベージで投げてしまったが、本作では多少負担が軽減されている。
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漫画で例えるのであれば、『ワンピース』並の冒険劇は欲しかったかな。
魔の海域、海底、大陸、とんでもない生物が住む島・・・など色々想像できるが、
海を扱った割にはこじんまりとした完成度だった。
○WiiU版による快適性のアップ
ゲームパッドを組み合わせた操作性により、アイテム入れ替えや航海中の情報確認がリアルタイムで可能になった。
とくに、航海中は移動しながらゲームパッドで別操作が可能なので、非常に相性が良い。
○ミーバースとリンクした新要素。『チンクルボトル』
海でプカプカ浮いてるボトルを拾うと。見知らぬ相手からのお手紙が!!
チンクルボトルはミーバースと連動していて、ゲーム内でミーバースの書きこみを見る事が出来る。
航海中の手が空いている時に拾って閲覧できるため、中々面白い。
とはいってもただミーバースの書きこみをゲーム内で確認できるだけなので、もう一工夫欲しかった。
チキチキチキチキチキチキチキチキチキ・・・・・・
音楽はとても良いですね!とってもワクワクします。
民族楽器?のような心地よい音色が素晴らしい!!
○クセのある操作
リンクの操作にちょっとクセがあり、思い通りに動かないとストレスになる。
ちょっとした段差でもジャンプし始めそのまま溶岩に落ちたり、持ち上げようとしたらローリングしたり・・・
もうちょっと細かな調整が欲しかった。
○意味を感じない難易度
本作には2種類の難易度がある。
・ノーマル
・辛口(ハートでない、ダメージ2倍)
辛口は悪魔でダメージ量が変わるだけで、ダンジョンの内容は変わらない。”裏ゼルダ”ではないので注意して欲しい。
辛口は序盤は苦戦する場面が多く、ハートを回復する”クスリ”の存在感も上がって中々良かったが、
後半からはハートも増えて妖精無双なので、辛口とは何だったのか?状態である。
敵の攻撃モーションが増える・・・くらいは欲しかった。
○TV→パッドの快適移行
ビックリするくらい快適だった。
ワンボタンで、TVとパッドの入れ替えにはビックリした。
謎解きのダンジョンや移動の航海を手元で行うパッド操作はかなり快適に遊べた。
○快適なゲームテンポ
ハードの進化に伴って、海のロード速度も上がり全体的に待ち時間はなく快適に遊べるようになっている。
船の速度が上がるアイテムも用意されており、一番の懸念要素である船の移動が快適になった。
また、風向きを変える”タクト操作”も簡略化されている。
ちなみに、新アイテムの”速度のあがる帆”だが、移動方向を変えると同時に風向きも変わるので、
なんとタクトを振る必要がない!!
たしかにゲームプレイは快適だが・・・ゲームのコンセプトとしてはどうなのか?
パッドでスライドすれば風向きが変わる。くらいの要素で良かった気がする。
GC版では諦めてしまった風のタクト。見事WiiU版でEDを迎える事が出来ました。
WiiUの低迷を受けてか、追加要素の無い急な開発感は否めないが、良い作品である事は変わりはない。
既存プレイヤーにはオススメ出来ないが、未プレイヤーの方にはぜひオススメしたい作品だ。
点数は83点
削除された要素を含めた完全版をいつかプレイしてみたいな。
そのときは既存ダンジョンも変更した裏ゼルダなら・・・受け入れてもらえるはずだ!
メドリと旅にでます。探さないでください。
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