メトロイドヴァニアで盛り上がっているゲーム市場に本家が堂々参上!!
【基本情報】
商品名:メトロイド ドレッド
販売元:任天堂
開発元:任天堂、MercurySteam
ジャンル:探索型アクション、メトロイドヴァニア
プレイ人数:1人
【公式サイト】
・メトロイドドレッド 公式サイト
【対応機種:発売日】
スイッチ:2021年10月8日
【販売形態】
ダウンロード、パッケージ
【DL版の容量】
スイッチ:4.2GB
【税込販売価格(税率は記事作成時点)】
スイッチ:7,678円
【DLCの有無(記事更新日時点の情報)】
なし
【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.0.1(2021年10月24日時点)
クリアプレイ難易度:ノーマル(クリア後にハードモード解放)
クリア時間:約8時間
【記事作成】
2021年10月24日
【記事更新】
①基本的には100点満点でクリアレビューしていきます
(3,500円以下の低価格ゲームは10点満点)
②価格適正度は5段階。ゲーム内容ではなく販売価格が適正かどうかの評価になります
③S〜Gは一定の点数で区切ったオススメランクです
④クリア時にプレイしていたアップデートVerを元にレビューしています
⑤採点は相対評価。レビュー点数は変動することがあります
⑥ゲームのネタバレとなる内容は避けております
・他のゲームレビューを確認する(点数ごとにまとめた一覧ページへ飛びます)
俺のレビューランク 良ゲー |
俺のレビュー点数 100点満点評価 |
価格適正度 5段階評価 【優/良/普/微/悪】 |
---|---|---|
84 | 普 |
Meta score 海外メディアの 平均点 |
User Score 海外ユーザーの 平均点 |
Meta score リンク飛び先 |
---|---|---|
88 | 8.8 | メトロイドドレッド_Meta scoreリンク |
↓以下ガチレビュー
GOOD & BADポイント 簡易まとめ
・スピード感、気持ちよさを感じる高品質アクション
・爽快感のあるボス戦、ボス戦の演出
・ストレスフリーなゲームデザイン
・同時押し操作が多く操作が煩雑
・もう少しエリア、ボスのボリュームが欲しかった
・探索の構成は賛否あり
シナリオ
【あらすじ】絶滅させたはずの『X』の存在を仄めかす映像がサムスの元に届く
死闘の末『X』を『惑星SR388』もろとも全滅させたサムス。
それから時は流れ、銀河連邦とサムスの元に『X』の存在を仄めかす映像データが届く。
銀河連邦はデータの送信元である『惑星ZDR』に調査ロボットの『E.M.M.I』を7体送り込むが、
『E.M.M.I』からの通信が途切れ消息が分からなくなってしまう。
『X』と『E.M.M.I』の事を調べるため、サムスは単身『惑星ZDR』に乗り込むことになる。
これからのメトロイドが楽しみになる展開
ドレッドにてサムスの存在に関わる謎に触れる部分がある。
作中で謎は明確にならないが、これからもメトロイドシリーズが続くことを意味するので
ファンはこれからのメトロイドも期待したいところだ。
過去作が未プレイでも大丈夫。サムスの軌跡をOPで簡潔に紹介
メトロイドはシリーズ35周年。
歴のある作品でストーリーも続編になるので、
過去作をプレイしてない人は内容についていけるか不安を感じるところだが、
冒頭で初代〜ドレッドに繋がるストーリーをダイジェストで紹介されるので、
ドレッドからのプレイでも何ら問題ないので安心して欲しい。
キャラクター
銀河最強の戦士”サムス”
素体は地球人だが、鳥人族といわれる人種のDNAをある理由から体内に入れた影響で、
超パワーを持つバウンティハンターの女戦士。
サムスを執拗に追い回すロボット”E.M.M.I.”
元は銀河連邦が操る調査ロボットだったが、
『惑星ZDR』で遭遇したE.M.M.I.はサムスを襲う兵器となっていた。
ゲーム性
探索して新たな力を身につけ、隠された道を探していく”探索アクション”
2Dで構成されたダンジョンを探索してサムスの新しい力を見つけ、
手に入れた力で敵を倒したり新しい道を探したりする事を繰り返して目的地を目指のがゲームの基本となる。
ゲーム性はシンプルだが、敵が強めだったり探索が複雑だったりと
コアなジャンルに位置づけされやすい。
『メトロイドドレッド』はコアな体験を求めている人はもちろん、
初めて2D探索アクション(※)を遊ぶ人にもおすすめできる作品なので、
アクション面や本作の特徴を細かく紹介していく。
※2D探索アクションは『メトロイドヴァニア』という名でも呼ばれる
テンポ良し!爽快感抜群!オモロイドなアクション!
メトロイドドレッドのアクションはかなり面白い!
ジャンル問わず他のアクションゲームと比べてもかなりの高水準なゲームだと言えると思う。
ハードがスイッチになって、マシンパワーが上がったということもあるが、
移動・攻撃ともにゲームスピードが速くなり、
サムスの動きが機敏で操作しているだけですごく楽しい。
サムスお馴染みのアクションである
・ビームショット
・ミサイル
・多段ジャンプ
・モーフボール、ボム
・高速ダッシュ
などは、本作でも変わらぬアクションとして実装されているだけでなく、
前作の『サムスリターンズ(3DS)』で登場した新システムの
・メレーカウンター
・フリーエイム
なども実装され、メトロイドシリーズの集大成とも言えるアクション性に仕上がっている。
逆に言えば、メトロイドシリーズを欠かさずプレイしている人にとっては、
新しい体験という意味では物足りなさを感じる可能性もあるが、
ドレッドで洗練されたアクションは体験する価値があると断言できる。
カウンターで敵にお仕置きを!爽快感のあるメレーカウンター
ゲームのテンポや爽快感に影響を与えている『メレーカウンター』。
前作の『サムスリターンズ』で登場したアクションで、
敵の攻撃が出る瞬間にメレーカウンターを重ねると、
敵の攻撃を弾いて強力な攻撃を叩き込むことができる。
『サムスリターンズ』ではメレーカウンターの使用が前提とも言える敵の硬さで、
システムの強要を感じる部分があったが、『ドレッド』では強要されているとまでは感じなかった。
走りながら敵の動きに合わせてメレーカウンターを決め、サクサク進められるととても気持ち良い。
また、ボス戦でメレーカウンターを決めると特別な演出に移行する。
派手な演出とともに大きなダメージを狙えるので、ボス戦が非常に盛り上がる!
▲ボス戦でのメレーカウンター演出。
かっこいいしダメージチャンスだしで脳汁がドバドバである
E.M.M.I.について
本作で最も特徴的な敵『E.M.M.I.』。
これは道中の雑魚やボスと違って直接攻撃で倒すことができない。
しかもE.M.M.I.に捕まると、特別な演出から即死攻撃が繰り出されるので
対峙するリスクが半端ないことになっている。
捕まった後はメレーカウンターを使って拘束から脱出できるチャンスがあるが、
E.M.M.I.の攻撃タイミングが不規則かつ判定がシビアなので、脱出するのは非常に困難。
その分うまく行った時の喜びは大きい。
(即死攻撃でゲームオーバーになっても直前の状態から復帰するので安心)
メトロイドは探索ゲームなので、
敵を倒せずに追われるシステムはゲームテンポが悪くなってしまうのではないかと思われるが、
E.M.M.I.と対峙するエリアは決まっており、常に追われるわけではないので、
俺自身はストレスを感じることはなくゲーム内のスパイスとして楽しめたが、
人によっては鬱陶しいと感じる要素になるかもしれない。
▲ゲームを進めるとE.M.M.Iに対抗できる手段が登場。今までの恨みをパワーに!
探索の自由度は低め?一本道?
メトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルの探索部分は、各作品ごとに特徴がある。
作品によっては最初から探索できる範囲が広く、自由な探索ができることを特徴としている作品もあるが、
『メトロイドドレッド』はその手の構成ではなく、
ある程度探索できる範囲が指定されているので、探索の自由度は高くない作品になっている。
新しい打開能力を手に入れても道中を大きく戻る必要はなく、
そのまま道なりに進めばおのずとゲームは進行する。
メトロイドシリーズの特徴として、先に進むにはエリアに隠されている
”破壊可能なブロック”を探す必要があるので、
”破壊可能なブロック”を見逃してしまうと進める道が分からず迷ってしまう事もしばしば。
”探索は一本道”は言い過ぎではあるが、他の探索ゲームと比べると必要移動範囲は狭い。
(HPやミサイルを増やすアイテムを入手する場合は意識して広い範囲を探索する必要あり)
遊びやすく、挑戦しがいのある難易度調整
ドレッドの難易度は、シリーズ経験者は程よく楽しめて、
初心者にはそのまま諦めさせず挑戦しがいのある調整となっている。
被ダメージが全体的に大きく調整されていて油断できないが、
雑魚敵を倒せば回復アイテムはそれなりに落とすので、
冷静に立ち回ればゲームオーバーになりにくい。
ボスは強めの調整になっているが、攻撃パターン自体は把握しやすくなっているので、
諦めず何回も挑戦すれば意外とすんなり倒せたりするので良い調整かなと思う。
(サムスには無敵の回避技が無いので、その点で苦戦する人はいるかもしれない)
ちなみにイージーモードやボスとの数戦後に弱体化できる選択肢。といった救済措置は存在しない。
探索周りは前述した仕様もあってサクサク進みやすい。(破壊可能ブロックを見逃すとグダる)
ボス戦・探索共に、全体的にゲームテンポが良くてストレスなくプレイできる。
同時押しが多く操作が煩雑に感じる面も
基本的な操作に関しては問題ないが、フリーエイム(Lボタン)やミサイル(Rボタン)を使うときに
該当ボタンを押しながらショット(Yボタン)を撃つ必要がある。
フリーエイム+ミサイルの場合は、LRボタンを押しながらYボタンを押す必要があるので、
同時押し操作が少し煩雑に感じる部分があった。
右スティックにフリーエイムを割り振った操作パターンも個人的には欲しかったところ。
(操作を変更できるコンフィグ機能はない)
音楽
緊張感を与える曲調でプレイヤーにプレッシャーを!
プレイヤーを焦らせる緊張感のある曲調が多くてゲームを盛り上げてくれる。
曲単体でリピートして聴きたいと思わせる曲というよりは、
雰囲気・演出重視な曲が多めかなと感じる。
その他
コストパフォーマンスについて
ゲームの面白さは申し分ないが、価格的にボリュームがもう少し欲しかったと感じるところもある。
シナリオを作中でもう少し掘り下げたり、もう1エリア・ボス戦があっても良かったかなと思う。
ニンテンドーカタログチケット対象作品
【公式リンク】ニンテンドーカタログチケットとは
アミーボについて
本作専用のアミーボを使うと、サムスのHPとミサイルの最大弾数を増やすことができる。
アミーボを利用しなくてもゲームへの影響度は変わらないと思うが、
キャラクターのステータスの最大数値が変わる要素は結構思い切ったな・・・
コンプ欲のある人は少し引っかかる点かもしれない。
なお、メトロイドシリーズの旧アミーボを使うと
体力・ミサイルをランダムな数値で回復できる。
おわりに
個人的にメトロイドは2DアクションよりFPSのプライムシリーズの方が好みだったが、
ドレッドをプレイしたことでそんな考えは無くなり、
今後の2D新作も楽しみに感じるほど満足感が高かった!
近年は『メトロイドヴァニア』のブームがあり、
インディーゲームも含めて高品質な作品が多く登場している印象だが、
”これぞ本家”と言っても恥ずかしくないクオリティで登場し、メトロイドの面子は守られただろう。
アクション面は申し分ないが、使用できる武器の種類がマンネリ化しているので、
次作ではサムスの能力をもっと拡張して新しい戦い方を期待したい。
また、メトロイドシリーズは任天堂ゲームの中でもマニアックな部類で、
売れ行きはイマイチとなることが多いが、
『メトロイドヴァニア』のブームとスイッチいう化物ハードの影響もあり、
直近の売上実績からは想像できないくらいの実績を上げているので、
今後の新作もぜひ力を入れて世に出して欲しいところ!
(記事作成時点で国内のパッケージのみで10万本は販売済み)
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