蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト クリアレビュー【ネタバレなし】

ガンヴォルト
迸れぇぇ!!
アームドブルーゥゥゥゥウウウ!!



発売日:2014年8月22日
ジャンル:ライトノベル2Dアクション
対応機種:3DS
DL専用:1960円
クリア時間:約5時間、真ENDに+1時間くらい

ガンヴォルト 公式サイト
ロックマンXやロックマンゼロなどの
制作を担当したスタッフで生み出されたロックマン風の2Dアクションゲーム。
アクションの監修には、あのロックマンの生みの親『稲船さん』がかかわっている。
もうこれは新作ロックマンといっても過言ではない。
ただ、1点気になるところがある・・・
ライトノベル2Dアクション?
いったい・・・どういうことなんだ・・・
↓以下レビュー
ブログレビュー用 シナリオ
◆”セブンス”というチカラをもつ、能力者達が織りなす物語
炎、電気、虫、不死・・・などなど
不思議な能力のことを『セブンス』と呼ぶ。
雷撃のセブンスをもつ主人公『ガンヴォルト』は、
セブンス使いを特殊なチカラでコントロールしようと目論む大企業『スメラギ』の野望を阻止すべく、特殊な組織『フェザー』の一員として任務に挑んでいく。
任務の途中でガンヴォルトは一人の少女と出会い、
ガンヴォルトは真実を知り運命は大きく動き出すことになる。







ジャンルが『ライトノベル2Dアクション』と言っているだけあり、
セリフや物語の設定が凄くラノベっぽい。
(といっても、俺はラノベは読まないしラノベの定義も分からないので、雰囲気で判断しているが)
ステージ攻略中やクリア後には、キャラクターの会話や物語の説明が頻繁に入るので、
ちゃんと物語を追っている感を味わえる。
よくあるアクションゲームやロックマンのように、
「とりあえずボス倒しにいくか!」という淡白な感覚にはなりにくい。
ブログレビュー用 キャラクター
◆アニメ調になり、イケメンなロックマン
・ガンヴォルト
ガンヴォルト
本作の主人公。
雷撃のセブンス使いで、二つ名は『蒼き雷霆(アームドブルー)』
真面目で責任感が強いイケメン。
ガンヴォルトという名前が長いせいか(文字数を使うせいか)、
”GV”と略されて呼ばれる事が多い。
・シアン/モルフォ
シアン
モルフォ
本作のヒロイン。
シアンのセブンスは良くわからないが、具現化して『モルフォ』という姿を持っている。
モルフォの歌は、セブンスのチカラを増幅させる効果を持っており、
そのチカラを悪用しようと、大企業『スメラギ』に捕われている。
ブログレビュー用 ゲーム性
◆ロックマンテイストだが、独自システムも盛り込んだ良質2Dアクション
ガンヴォルト アクション 
2Dアクションのロックマンを意識している部分が多く、遊びの感覚はロックマンXに近い。
そこに独自のアクションシステムをガンヴォルトは取り入れており、
新しい2D横スクアクションが生まれにくくなっている中、積極的に挑戦している。
ガンヴォルトの独自のシステムとして注目すべき点は、
『独特の攻撃手段』と『ゲームを彩るノベルシステム』である。
◆攻撃方法は、ショットではない!?独特の攻撃システム
ガンヴォルト ショット 
ロックマンといえば、遠距離からのロックバスターによる遠距離攻撃が有名だ。
ガンヴォルトも独自の拳銃を所持しており、それを武器に戦うのだが・・・
なんと、ガンヴォルトの『ショット』はダメージがとっても低いのだ!
これでは敵を倒す事が出来ない。
ここが本家のロックマンと違うところで、
ガンヴォルトのメイン技はショットではなく『雷撃鱗』という独自技が用意されている。
ガンヴォルト 雷撃鱗 
この『雷撃鱗』は、ガンヴォルトを電撃で包む一見防御技のように見えるが、
この技がガンヴォルトのメインウェポンなのである。
ただ、こちらも普通に使用するだけではダメージが低く敵を倒す事が厳しい。
そこで!活躍するのが無意味と思われた『ショット』だ!

実は、弾が避雷針となっており、相手へ打ち込むことでターゲットがロックされる。
この状態で『雷撃鱗』を放つ事で、雷撃が相手を襲いビリビリにしてしまうのだ!!
つまり、ガンヴォルトは『ショット』と『雷撃鱗』二つの攻撃を合わせて、
やっと1つの攻撃になるという事なのだ。
遠くから避雷針を打ち込み『雷撃鱗』を繰り出す事で、
移動しながらスピーディーに敵を掃除することができる。
また、『雷撃鱗』発動中は降下がゆっくりになる力も備わっており、
使っていて面白いシステムだ。
◆主人公は無敵!?
ガンヴォルト カゲロウ 
主人公のガンヴォルト。なんと無敵なのである。
HPゲージの他に『雷撃鱗』の使用に必要な特殊ゲージが用意されている。
ガンヴォルトはこのゲージを使用する事によって、
ダメージを無効化する特殊能力『カゲロウ』がデフォで備わっている。
(この能力は、はずすことも出来る。)
この特殊なゲージがなくなり次第、HPゲージが減っていくのだが、
特殊なゲージはいつでも回復が可能なので、ほぼ無敵といっても過言ではない。(即死系は無理)
作中では、仲間が思わずガンヴォルトの性能に対して”チート”発言している事から、
開発も少し強くしすぎたの事を気にしているんじゃないかと思ったりw
ちなみに『雷撃鱗』中は、無敵状態を維持する『カゲロウ』が使用できないので、
使用中にダメージを受けるとそのままHPが削れるので注意が必要だ。
(最初はHPの存在が良く分かっていなかったので、いつダメージを負っているのか分からず混乱した。)
◆便利すぎる能力のせいもあり、ステージ攻略は簡単
ステージ攻略は正直簡単だと思った。
主人公は常に無敵だし、即死の落下ステージは少ない。
また、ロックマンと違い、トゲやマグマは即死ではないので、
ダメージを負いながら走り抜ける事も可能だ。
主人公を強くするのであれば、それ相応のステージ構成でも良かったのではないかな?と感じる。
ただ、手軽に遊びやすい点は評価でき、どんどん先に進めたくなってしまうデザインは流石である。
簡単ではあるが、ステージ構成は丁寧で良質であると思う。
ステージの最新部ではボスが待ち受けている。
ボスはどいつも強く、初見ではまず倒せないのではないだろうか!?
ロックマンのように、ガンヴォルトには残機がないので、納得のいくまで挑戦してほしい。
慣れてくると問題なく倒せるバランスは素晴らしいが・・・
もう少し強くても良かったかな?少し物足りなさを感じた。
◆画面を覆うノベルパート
ガンヴォルト ノベ 
このゲームの最大の特徴であり、最大の失敗要素なのではないかと思っている。
このゲームは、プレイ中にもかかわらずキャラクターが掛け合いをしたり、
ステージ背景の説明や物語が画面上に『ノベル形式』として、画面に表示される。
これがビックリするほど邪魔。
プレイヤーが操作する上画面にむりやり表示されるので、
足場が見えなくなったり、敵の攻撃に被っていたり、ステージの難易度向上に一役かっている。
プレイ中にXボタンでノベル表示を消す事が出来るが、それではただの2Dアクションである。
下画面に表示するなり、ステージプレイ外で読ませるなり、
完全フルボイスにするなり、何か配慮が欲しかった。
◆カスタマイズ要素
ガンヴォルトはロックマンと違い、ボスを倒しても特殊能力は手に入らない。
・・・その代わりと言っては何だが、
ショットの性能が違う、拳銃を手に入れる事が出来る。
拳銃は、『弾の軌道』や『最大ロック数』などに違いがあり、それぞれ使い勝手が異なる。
また、ステージを攻略したときに手に入る素材を使って、ガンヴォルトを強化できるアクセサリーを
作る事が出来るので、キャラクターのカスタマイズ性が高く、
自分好みのスタイルを作る事が出来る。
【例:2〜3段ジャンプの追加、空中ダッシュの追加】
◆骨太なやり込み要素あり!
上の方で、クリアするだけの攻略は簡単だと言いましたが、
ちゃ〜んと物足りない人向けのやり込み要素が用意されています。
クエストという形で任務を受注し、タイムアタックやスコアアタックなどがある。
ちなみにスコアは”クードス”と呼ばれ、
なんと!敵から一撃を貰っただけで”0”になってしまうのだ!
チートキャラならこれぐらいの仕打ちは当然ということか!?
クエストに挑む事で、同じステージでも攻略方法に大きな違いが出てきて
また違ったプレイが楽しめるだろう。
ブログレビュー用 音楽
◆アクションを盛り上げるイケイケBGM
音楽はどのステージも良いですね。
ステージの雰囲気を演出していて良い味出していると思います。
また、各ステージである条件を満たすとBGMがなんと・・・
◆条件を達成するとボーカルBGMが流れる!?
ガンヴォルト モルフォ歌 
BGMがなんと!ボーカル曲に変わるんです!
しかも、1曲ではなく各ステージに用意されており、
このゲームには8曲ものボーカルBGMが収録されているのだ!
歌っているのはヒロインのシアン(モルフォ)。
ガンヴォルト死亡時にも専用ボーカルBGMが流れたりと、音楽部分への力の入れ様は凄い。
ダウンロードゲームなのに!
ブログレビュー用 その他
◆ルビが面白い
『ライトノベル』という事もあり、表現が厨2的なところが多く、
・悪の所業(”デーモン”しょぎょう)
・翼(チカラ)

など、独特な言い回しが多い。
狙ってやってる感も伝わってきて、正直笑いがこぼれたw
ブログレビュー用 総評
いや〜最初はそこまで情報を仕入れていた作品ではなかったんですが、
DLゲームなのでお手軽なボリュームで遊べるのと、
最近では貴重な2D横スクアクションという事もあり、結局買っちゃいました。
(他のゲームも色々詰んでるのに・・・)
蓋を開けてみれば、丁寧に作られた良作でゲームのテンポも良く、
クリアだけなら簡単でサクサク進められたので、
他のゲームの合間に挟むと良い気分転換になると思います。
★良い点★
・良質2Dアクション
・遊びやすいバランス
・やり込もうとすれば難しいクエスト
・ボス戦が楽しい

★悪い点★
・とにかく邪魔なノベル部分
・微妙なUI
・クリアだけなら簡単すぎるステージ
・パターンが読みやすいボス戦

点数は9点
正直、ノベル部分の改良とステージの難易度調整だけ何とかしてくれれば10点レベルでした。
2D横スクアクション好きは是非ともプレイしてみてはいかがだろうか。
真エンド・・・なんでや・・・なんでこうなってしまったんや・・・
ウッ(;△;)

コメント

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