【ネタバレなしガチレビュー/評価】ボウと月夜の碧い花

海外制の和風メトロイドヴァニア!キツネがかわいい


【基本情報】
商品名:ボウと月夜の碧い花
販売元:マーベラス,Humble Games
開発元:Squid Shock Studios, Christopher Stair, Trevor Youngquist
ジャンル:探索2Dアクション,メトロイドヴァニア
プレイ人数:1人
ローカル/インターネット通信:なし

【公式サイト】
【公式サイト】ボウと月夜の碧い花

【対応機種:発売日】
Steam:2024年7月17日
スイッチ:2024年7月18日
PS5:2024年7月18日
XBOXS|X:2024年7月18日

【販売形態】
ダウンロード,パッケージ

【DL版の容量】
スイッチ:3.6GB
Steam:未確認
PS5:未確認
XBOXS|X:13.87GB

【税込販売価格(税率は記事作成日時点)】
ダウンロード版:2,970円
ダウンロード版(XBOX):2,950円
パッケージ版(スイッチ、PS5):3,278円

【追加DLCの情報(記事更新日時点)】
なし

【レビュー環境】
レビュー機種:スイッチ
プレイしたVer:1.0.1(2024年8月18日時点)
クリアプレイ難易度:選択なし
クリア時間:14時間

【記事作成】
2024年8月18日

【記事更新】

本ゲームの採点の仕方について

①基本的には100点満点でクリアレビューしていきます
(3,500円以下の低価格ゲームは10点満点)
②価格適正度は5段階。ゲーム内容ではなく販売価格が適正かどうかの評価になります
③S〜Gは一定の点数で区切ったオススメランクです
④クリア時にプレイしていたアップデートVerを元にレビューしています
⑤採点は相対評価。レビュー点数は変動することがあります
⑥ゲームのネタバレとなる内容は避けております
他のゲームレビューを確認する(点数ごとにまとめた一覧ページへ飛びます)

俺のレビューランク
平凡ゲー
俺のレビュー点数
10点満点評価
(低価格ゲーム)
価格適正度
5段階評価
【優/良/普/微/悪】
6
Meta score
海外メディアの
平均点
User Score
海外ユーザーの
平均点
Meta score
リンク飛び先
77 7.3 ボウと月夜の碧い花_Meta scoreリンク

簡易評価まとめ

GOOD&BADポイント簡易まとめ

・雰囲気抜群の和風ビジュアル&和風BGM
・クオリティの高い2Dグラフィック
・ジャンプが気持良いアスレチックステージ

・薄くあっさりめな探索要素
・迫力にかける戦闘シーン
・攻撃パターンの少ないボス戦

総評

高品質な和風2Dグラフィックとアスレチックステージが印象的な2D探索アクション。連続ジャンプを駆使したアクションが爽快で、ジャンプアクションやスピードアクションが好みの人には合いそう。ただ、2D探索を謳う割には探索要素は薄く、類似作品と比べても一本道感が強くボリュームも少ない。シナリオ面では世界設定自体はよくできていると思うが、プレイヤーの興味を惹くような形でシナリオに落とし込めていない。

シナリオ

【あらすじ】神の涙から生まれた小狐『ボウ』

深い森の奥。天から流れ落ちるハスの花から生まれた小さき妖怪『ボウ』。
小狐の姿をしたボウは、日本神話や伝承を舞台とした『妖の国』を旅しながら、自分の役割と向き合うことになる。

世界設定自体は良くできているが、シナリオ進行上は多く語らず

ゲームを進めていくと、ボウの役割や倒すべき相手が判明してくる。倒すべき相手に向かって話が集中して描かれているが、ボウの正体や世界の事などはあまり語られない。書物という形でその辺りはテキストで補完されてはいるが、もう少しシナリオ内に組み込んで欲しかったところ。世界設定自体は良くできていると思うが、テキストだけで済ませるのは勿体無いし、大量の資料を一度に読ませようとしてくるので少ししんどい。

キャラクター

ゲームを彩るかわいらしい動物たち

主人公の小狐『ボウ』のように、可愛らしい動物をモチーフに様々なキャラクターが登場する。
中にはボウの冒険を助けてくれる住民もいるので、密なコミュニケーションは大切だ!

▲ラーメンを提供してくれる『ナルト』。ラーメンを食べると体力の最大値が増える

ゲーム性

美麗な和風2Dグラフィック!

本作をプレイしてまず目を惹くのが綺麗な2D和風グラフィックだろう。ビジュアルのクオリティは高め。和風世界の表現度が高くてボウの旅が楽しくなる。日本語翻訳についても特に問題はなく、没入感を壊すことは無い。

アスレチックをジャンプで駆け抜ける!探索型の2D和風アクション

探索型の2Dアクション(メトロイドヴァニア)のゲーム性を軸に、ジャンプやダッシュを駆使するアスレチックステージが多めなのが本作の特徴。空中ジャンプの仕様は少しクセがあり、慣れないうちは戸惑ってしまうが、うまく操作できれば空中コンボを続けることができるので、このゲームを気持ちよく遊ぶにはマストテクニック。ゲームを進めていくと移動系のスキルが増えていくので、アクションの幅も増えていく。

全体的な難易度はちょうど良く、簡単すぎない程度に手応えを感じるシーンあり。ただ、雑魚敵との乱戦や一部ボスの仕様は少しストレスに感じる部分も。また、デスペナルティは無いので気楽にプレイできるのも良い。アスレチックやボス戦をクリアできない人用には、体力が無限回復する救済措置が用意されているので、「どうしてもクリアできない・・・」という人は使用するのも手。

敵を攻撃してジャンプを無限継続!

基本的には一度しか地上ジャンプは出せず、ゲームを最後まで進めても2段ジャンプの開放は無いが、『敵やオブジェクトに攻撃をあてることでジャンプ回数が回復するアクション』が序盤から解放される。これを利用した空中コンボや移動が気持ち良い。

空中ジャンプを利用して、
・空中で敵を攻撃する
・敵からの攻撃を避ける
・空中攻撃と空中ジャンプのテンポをずらして敵の攻撃を避け、再度ジャンプで近づき空中攻撃を継続

など、空中ジャンプを使った攻防戦はプレイヤーのセンスが光るところだ。

爽快感が薄い戦闘。パターンの少ないボス戦

前項で触れたように、ジャンプを継続しながら攻撃を行うアクション性自体は面白いが、攻撃のヒット音が軽めだったり、画面の引きが遠い影響なのか攻撃の爽快感は薄めに感じる。攻撃の種類は上下の打ち分けしかなく、ゲームを進めても攻撃アクションに関するスキルや技が増えるわけではないので、連続攻撃が気持ちよく感じられるようなコンボ技や重みのある攻撃アクションが欲しかったところ。

また、ゲームを進めると通常攻撃とは別にゲージを使用して攻撃や補助ができる『だるま』システムが追加される。装備した『だるま』によって効果が変わり、直線上を攻撃してくれる遠距離だるまやダメージから守ってくれるだるまなど効果は様々。ただ、使用するゲージが回復行動と共有で、基本的には回復行動を使用しながらゴリ押しする方が立ち回りしやすいので、『だるま』を使うほどの場面が無く空気になりがち。(空中での連続ジャンプ攻撃で事足りる)

▲ゲームを進めると様々な効果を持つだるまを入手できる。専用アイテムで1段階強化可能

本作には様々なボスが登場する。
特別弱いとは思わないが、連続空中ジャンプからの継続的な攻撃や回復のゴリ押しで大体突破できるので思ったよりは苦戦しなかった。(回復できる隙が分かりやすく用意されている)
また、ボスの攻撃パターンが少なく攻略がしやすいので、”空中での連続ジャンプアクション”が手に馴染みさえすれば、本作の攻略は難しく感じることは無いだろう。
ラスボスの攻撃パターンも例に漏れず少ないので、単調な戦闘で達成感を感じにくいのは残念。

また、本作のPVにはボスのほとんどが露出しているので、PVを閲覧する場合は要注意。

ジャンプを駆使したアスレチックエリアが爽快!しかし探索要素はマイルド調整

メトロイドヴァニアとしては探索要素は薄め

ゲーム性としては探索型の2Dアクション(メトロイドヴァニア)で、地続きにつながるマップを探索しながら進んでいく。有名なメトロイドヴァニアだと、広大なマップを行ったり来たり〜時には次の目的地が分からなくなって迷いながら探索したり・・・というのが醍醐味としてあるが、インディーゲームの規模感という影響もあってか、マップの広さは比較的小規模。クエストの内容や移動スキルの獲得にあわせて、多少行ったり来たりする事はあるが、基本的には一本道な進行で迷うことは無い。

「あそこにいくにはどうすれば良いんだろう」
「この後どこへ行けば良いのか。とりあえず行けそうなところはマップを埋めていくか」
というような、探索の手探り感や悩みを抱くことはなかった。
ゲームを進めやすいのでシンプルに楽しむことができるのは良いが、探索要素を重視している人にとっては物足りなさは感じてしまうだろう。

アクションスキルが求められるアスレチックステージ

▲トゲに触れると暗転して近場のリトライ地点まで戻されてライフが1減る。ライフが0になると中間地点に戻されてしまう

前項で触れたように、探索要素が薄めのゲームとなってはいるが、その反面アスレチック要素は強めで、割としっかり目なジャンプアクションスキルを問われる構成になっている。ライフを全部失うと中間地点に戻されてしまうので、ボス戦よりアスレチックエリアに苦戦してしまう人が多いかもしれない。アスレチック要素は本作の肝となる部分だと思うので、ぜひとも挑戦して欲しいところ。

シビアなアスレチック要素は個人的にはすごく楽しめた部分!
クリア後で良いのでもっと難しめのエリアが欲しかったなと思う。(クリア後要素は特になし)

音楽

心安らぐ和の音楽

和風ゲームということもあり、音楽は和風テイストで作られている。
BGMのクオリティは高く、エリア・ボス戦・ラスボス・エンディングどれも心地よい。
日本の名曲『さくらさくら』のフレーズをMIXしたBGMが用意されており、日本人の心をくすぐる演出もにくい。

また、音楽ではなくSEの部類になるが、キャラクターと会話して文字送りする際に連動して流れるSEが気持ち良い。

その他

コストパフォーマンス/価格適正度について

価格的に不満はなく低価格でそれなりに遊べる。
ただ、クオリティが高めな同ジャンルのインディー作品が多いので、他ゲームをプレイ済みの人からみると、本作は少し物足りなく感じるかなと思う。

文字が小さめで少し読みづらい

文字が小さめで少し読みづらく、テキストの大きさを変更する設定も無い。設定でフォントを変更する機能があり、ディスレクシアフォントをOFFにすれば、ゴシック体フォントになり多少見やすくなる。

おわりに

海外製の和風2D探索アクションとして注目を集めた作品。
ガッツリ遊べるゲームではなかったが、サクッと遊べる2D探索アクションとしては良さげ。綺麗なグラフィックや日本神話をベースとした世界設定が非常に良いので、色んな日本神話や伝承を更に詰め込んだ『ボウ』の世界がもっと見たい!

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